それではどうしてKumamoto Studyでは体重が増えなかったのか?
それは、医療関係者が強く患者さんに食事療法や運動療法に介入したからだと思います。
特に、強化インスリン療法群で介入度が高かったと思います。
つまり強化療法群(4回打ち群)では、食事療法と運動療法を守る人が多かったと考えられます。
そのためHbA1cが下がるが体重が増加しないという、理想ではあるが、ある種特殊な環境が起こったと考えられます。
強化療法群(4回打ち群)で成績がよかった(合併症が少なくHbA1cが良かった)のは、インスリンを4回打ったことよりも食事療法や運動療法を守った人が多かった結果だと考えています。
(あくまで私の意見ですが。)
総数110名、しかも強化インスリン療法群は52名という比較的少ない環境、それにきめ細かい日本の治療が加わって成し得た結果でしょう。
次にバイアス
バイアス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B9
主催者が、強化インスリン療法群(4回打ち群)が従来療法群(1~2回注射)より、恐らく良い事が考えられ
そういう結果を出したいと願い調査すると、見えない神の手が働きやすくなります。
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もりぞの内科 院長 森園 茂明
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TEL:093-611-5335 FAX:093-611-5885
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