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患者 なかなか眠れないんです。
 昼間、動いて疲れた分しか眠れませんよ。
患者 へとへとになるくらい働いています。

 それは俗にいう「疲れすぎて眠れない」という状態です。
交感神経(アクセル)が働きすぎて副交感神経(ブレーキ)に移行しないからです。体だけでなく精神的な場合も同じです。脳が興奮して交感神経が優位になっています。
患者 交感神経とか副交感神経ってなんですか。
 いわゆる自律神経のことです。 交感神経は行動や運動を担当する神経で、血管を収縮させ、血圧や心拍を上昇させ、食欲を抑制します。 副交感神経は休息や食事を担当する神経で、血管を拡張させ、血圧や心拍を低下させ、胃腸の働きを活発にします。

患者 眠剤を飲んでいるんですが、だんだん効かなくなってきました。
 本来の睡眠のメカニズムは、昼間は交感神経が働いて動き回っているのですが、夜になると休息する副交感神経が働いて自然と眠くなります。眠剤は、それとは逆に興奮状態を作り、気を失わせることで睡眠を確保します。 そのために、長く飲み続けるうちに交感神経が緊張するので、体の中ではさらに眠りにくい状況が作られます。 次第に量を増やさないと効かなくなるわけです。
患者 では、どのようにしたらいいんでしょうか。

  布団に入って目を閉じていれば、実際の睡眠の三分の二程度はとれるといわれています。眠剤はステロイド剤などと違って、リバウンドはありませんから徐々に減らしてやめることです。また首がこっている場合が多いので、調整してみましょう。

患者 今夜は眠れそうです。