女タクシードライバーの事件日誌1 殺意の交差点 2003 TBS | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

国産自動車交通朝礼、目標、5万8千円、350km、顧客への挨拶を唱和


タクシードライバーになって4年が過ぎた
リストラされた客、親権で揉めている客、人の心なんてわかるもんじゃない 今日も23,000台のタクシーが、平均90万人を乗せて眠りを知らない街を走っている


■ラブホテル、浴室、シャワー、ナイフで刺される男、血が流れる


慌てて走ってきた女が春成衿子(余貴美子)のタクシーに乗り込む “板橋まで行って”
中で着替え始める 派手な服装から地味な服装へ 主婦が近所の人目を疎ましく思っているような言い訳をする “今日は息抜きなの”


ラブホテル殺人事件、“連れの女が消えたらしい”、と北池袋署の田辺(伊藤洋三郎) “サングラスで顔を隠していた”、と村上(鈴木浩介) 40くらい、上下白い服で黒い帽子の女が目撃されていた 休憩で入り、財布も定期も無事
被害者は柳本匡(翁華栄)38歳、身に付けているものはどれもこれも安物


夜、雷雨、1974が公園の近くで止めっぱなしになっている、と警察から連絡があった 甲田市郎(酒井敏也)のタクシー、様子を見てきて欲しい、と大城課長(北村総一朗)から早稲田通りにいる衿子へ


衿子の同僚、長島(斉藤洋介)、近藤(佐藤二朗)、鈴木(掛田誠)、河野(増田由紀夫)


キーを付けたままになっていた 運行記録の最後は13:30 若宮 神田


朝、甲田の妻が勤務する幼稚園へ大城と衿子、妻の慶子(中島ひろ子)に状況を伝える
そこに理事長夫人の日暮加奈子(かとうかずこ)、“私、赤ちゃんができたんです”、と慶子 “甲田は喜んでいた、何かあったに違いない”

可奈子が義母の雅子(淡路恵子)に報告、甲田の失踪、慶子の妊娠を伝えると、厄介なこと、と迷惑そうなそぶり、さらに可奈子が妊娠できないことを皮肉る 理事長夫人とは名ばかり、実権は雅子が握っている


衿子の夫の大学の後輩で新聞記者の宮本(村田雄浩)が線香をあげにやってきた キャップを殴って社会部から家庭欄担当に飛ばされたことを愚痴っている


殺された柳本の勤め先はペットショップ、特別な女がいたような形跡は全くなかった


相手はプロではない、と田辺、金を奪っていないし刃物を使っている 凶器を準備しているプロなどいない


甲田が消えてから5日、消息がつかめない


出前の男が、ホテルの前にタクシーが30分止まっていた、と証言した
国産自動車交通でも、タクシーに甲田の写真を貼って情報を集めることにする
衿子のタクシーに、先日、中で着替えた女が乗ってきた 女は甲田の写真に反応する


ホテルは池袋の北口、事件が起こった時間、14-15時に近くにいたのは衿子のタクシーだけだった 甲田ははっきりしない 13:30以降の記録がない


甲田のタコメーターの記録、30分車を止めた後40分走り続けた後、3時間停止、再び50分走行 車が発見されたのは中野、池袋のホテル前から40分の位置、甲田の自宅も含まれる


男がラブホテルを見張っていた訳、目的は一つ、と田辺
田辺は慶子を疑っている 日曜日の14-15時、どこにいたか、と慶子を追い詰める 慶子はショックでお腹を抑え蹲る 日暮可奈子がやってきて救急車で病院へ 赤ちゃんは無事だった


宮本が衿子に情報を持ってきた 警察はホテル殺人と運転手失踪を関連付けて考えている
さらにホテル前からタクシーに乗った女の話、主婦売春、“それ私が乗せたかも”、と衿子 興奮する宮本 女は板橋で降りた

主婦売春で夫に同情する宮本に対し、衿子は、映画「昼顔」の話をする 女の心象風景、倦怠・欺瞞・軽蔑、平たく言えばうんざりしているのよ、世の中の価値観や噓くささに、裏切りは女の日常への反乱


あの女がいた 尾行する衿子と宮本、家に入っていく 表札、“渡辺”


衿子は、慶子に、“渡辺”、に心当たりはないかを聞く 確かに甲田に反応していた


宮本は調べて来た 渡辺民子(根岸季衣)46歳、独身、駅の売店員、婚姻歴なし、生家を出たことがない


非番の衿子が民子を尾行する ビルのトイレで着替え、公園からパチンコ屋、男をゲット、ホテルへ、しかしホテルの前で突然翻意、逃げようとしてもみ合いになる そこに衿子登場


“商売なんかじゃない、私なんか商売にならない”、と泣き出す民子
民子は主婦売春を目撃し、うらやましくなったと言う そんな女を演じてみたくなった でもいざとなったらできない 逃げ出してしまう


甲田はかつて駅の売店の客だった、民子は甲田に好感を持っていた(甲田はその後タクシードライバーになったため売店を利用しなくなった) 甲田のタクシーに乗った時、全く覚えていてくれなかった 駅の売店員なんか自動販売このようなもの、と嘆く 衿子は、“タクシー運転手も同じようなもの”、と慰める
あの日はパチンコ屋で変な男に絡まれ逃げて衿子のタクシーに飛び乗った、という 民子は犯人では無いようだ


衿子は慶子に民子のことを報告する 幼稚園に刑事が何回か来た 慶子は幼稚園を辞めざるを得なくなった 慶子は、可奈子の微妙な立場を語る 子供ができない、つらい立場


近藤が情報を持ってきた “甲田が最後に乗せた客は池袋に行った”、と、その前の客が近藤に語った その最後の客はDPE店から出て来た 神田駅西口の近く
衿子がDPE店で話を聞く その客が柳本だった とっくに現像ができているのに取りに来ない、と店員 携帯にも出ない 衿子は店員に頼み写真を見せてもらう


衿子が可奈子宅へ、ホテルからタクシーで40分、柳本の撮影した写真、可奈子の裏の顔が記録されていた
義母にいびられ、一族の中で疎外されている可奈子、気晴らしに街を歩いている時、男に声をかけられ誉められいい気持になった ホテルにも行った ある日、女の経験がない柳本をひっかけた 柳本は可奈子に夢中になり、拒むとストーカー化した 殺すしかなかった


甲田は可奈子の裏の顔を知り、やめさせようとした 可奈子は甲田を家にあげ、睡眠薬を飲ませて絞殺し、山に埋めた 衿子は可奈子に推理をぶつける


事件解決、宮本は、スクープを逃した 衿子に気がある宮本、“あしたどうです” “そんな先のことはわからないわ”

《参考》シリーズのリスト

 

2022.12.12 追記

余貴美子、根岸季衣、かとうかずこ

三人の女性の物語

傑作