法廷サスペンス③量刑 2009 TBS 原作:夏樹静子 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

夜、花を詰め込んだ乗用車を運転する女、焦っている
犬に気を取られ、子供、女、撥ねてしまった 意識を失った女性をトランクに乗せる


9か月後、刑事第十八部裁判長 神谷正義(高橋英樹)、右陪席判事 星昇(林泰文)、左陪席判事補 松本由佳(江口のりこ)


《第七回公判》
被告人 上村岬(佐藤仁美)、弁護士 中進一郎(徳井優)、検察官 小此木安昌(中根徹)、検察側の陳述:
平成20年7月21日、息を吹き返した被害者 白幡澄子(高尾祥子)を鼻を塞ぎ窒息死させた 娘のさやかちゃんも絞殺した その後、青梅市の山中に遺棄した 本件の態様は極めて悪質、且つ、犯行を否認し反省の態度を窺うことができない 被告人を死刑に処するのが相当と考える


被告人の母親 上村郁子(今本洋子)の泣き声、被害者の夫 白幡徹巳(樋口浩二)の怒り
次回公判は弁護人の最終弁論、と裁判長


神谷裁判長の暮らしぶり、娘の真理(前田愛)と二人暮らしだが、食事中さえ書類に目を通し、雑事には興味がない 神谷家を監視する人物がいる


虎ノ門法曹ビル、被告人の母親とすれ違いに中弁護士を訪ねて来た男 守藤秀人(風間トオル)、被告人の代理人であるが、弁護士には被告人との関係を明かしていない
弁護士は、被害者側との和解による減刑を模索している 神谷は厳罰主義者との評判が高い 代理人に、あと2000万円用意するよう求めている


神谷の娘 真理は宝石店勤務、恋人がいる 売れない劇団を主宰する山崎彰之(戸辺俊介)、真理にお金を集っている 真理は、経済観念に疎い父のお金を流用している


《第八回公判》
弁護人の意見、ワゴンに乗せ病院に運ぼうとしたら息を吹き返した澄子が誤解して騒ぎ出したため口をふさいだ 殺意は無かった 娘のさやかに見られていたため絞殺した
澄子については過失致死、さやかについては殺人罪、さらに死体遺棄 狼狽と混乱が引き起こした事件であると考える 澄子が妊娠していることは知らなかった 取り調べでは、知っていたように誘導された 有期懲役刑を賜りたいと考えている


被告人陳述を求める裁判長、岬は傍聴人席の被害者の夫に深く頭を下げる 裁判長に向かい、“何も申し上げることはございません”


判決まで3週間、弁護士と岬が面会、岬は支援者のことは見当もつきません、と語る
しかし、支援者の守藤と岬は婚約していた 守藤は総選挙出馬を考えていた 代議士になったら結婚しよう しかし岬には引け目があった バツイチで病気の母親を抱えている


あの日、岬は、車の後部座席にジェラルミンケースを積んでいた


判事3人での意見交換、澄子殺害に対し、星と松本の間で見解の違いがあった 確定的殺意はあったのか、これには警察調書の信用性の問題が絡んでいる 何故後部座席でなくトランクに乗せたのか、何故救急車を呼ぼうとしなかったのか


星は弁護側の意見に与し、松本は検事の陳述に与する
死んでしまったと思ったからトランクに乗せたのではないか、公判になってそれを否定したのは弁護士の指示或いは辻褄合わせではないのか


神谷親子の食事風景、親子のすれ違い 先日話題になった自転車を買ってやった神谷に、娘は全く感謝せず、会って欲しい人がいる、と娘 喜ぶことを期待したのに全く関係ないことを言い出す娘に腹を立てる
“くだらない奴に会うつもりはない 嫌ならこの家から出て行け”


真理が拉致され、車に連れ込まれるシーンを子供が見ている


神谷が帰宅、娘がいない 朝になっても帰ってこない 新聞受け、脅迫状、“メールを見ろ”
上村岬の裁判で有期刑にせよ、誰にも言うな そして真理の写真


判事3人での合議、上の空の神谷、これまでと違う神谷に異変を感じる松本


神谷は司法修習生同期の検事 吉竹(田山涼成)に相談する
犯人から、娘が生きていることを証明したいので、娘しか知りえない質問を送れ、との要求が入る 神谷は、娘のことを何も知らないことに愕然とする
吉竹は、東京地検情報システム管理課の尾瀬(甲本将行)を連れてきてメールを分析させる
そこに真理の恋人 山崎がやってきた 連絡がつかないので心配になってやってきた
メールの発信元を探るのは時間がかかる、との尾瀬の見解
吉竹は山崎に、真理だけが答えられる質問を考えろと言う 昔飼っていた犬の名前、神谷も思い出す そういえば可愛がっていた 山崎が覚えていた名前は“アスリー”、いや違う“アトリーだ”、と神谷
返ってきたメールに書かれた名前は“アトリー”、真理は生きている 誇らしげな神谷


捜査員が動き出した 子供の目撃証言も得られた そして車が特定された 守藤純一(吉満涼太)が借りたレンタカーが犯行に使われた
走行距離は池袋から50km以内、木更津署管内で目撃情報も得られた


そして、判決言い渡しの日、娘は未だ帰らない
監禁場所が特定され捜査員が向かう
判決言い渡し、“主文、被告人を懲役20年に処する”
被害者の夫の怒号、呆れる松本、星


神谷は公判終了後、星と松本に謝り、所長(柄本明)に退職願を出す
刑事訴訟法377条2号「法令により判決に関与することができない裁判官が判決に関与したこと」に該当する場合には審理を差し戻す
所長は理解を示したが、脅迫に屈し陪席を裏切り、不本意な判決を下したことには違いがない
神谷は退職を決意していた 娘が戻り、やっと普通の生活に戻ることができたようだ


上村岬の行動は、守藤が地盤を譲ってもらうための礼金3億円の運搬を引き受けたことから始まった 表に出せないお金、事故後、岬は守藤と合流し、一緒に死体を遺棄していた 岬は、母親の面倒を見てもらうことを条件に一人で罪を被ることにした
打算と言われればそうかもしれません、と岬が弁護士に語る
弁護士は、二人の弁護を引き受けることになった