登場人物
《石原葬儀社》石原明子（片平なぎさ）、秋山隆男（大村崑）、内田良恵（山村紅葉）
《京都府警》狩矢警部（若林豪）、橋口刑事（松永博史）
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琵琶湖岸をドライブする明子と春彦、別荘地を散策する
春彦が見知った顔、庭でパーティーをやっている
大学の元職員だった野口涼子（今村恵子）だった
越してきた涼子が、隣人を招いていた
参加者は、デザイナーの岡島郁代（大沢逸美）、弁護士の大山利夫（藤木孝）、その息子の勝利（川口真吾）、医師の村山二郎（鈴木ヒロミツ）とその妻 二人も招待され加わる
別荘の前の所有者 田所（津村鷹志）がワインを持って挨拶に来るがすぐ帰る 勝利がワインを飲みたいと言い出し、全員部屋に入る
田所が、帰ったふりをして別荘を覗いている
涼子が、色の異なるワイングラスを出しワインを注ぐ
ビリヤードが始まり、勝利が腕前を披露する 勝利にピッタリ寄り添う美佐子、不機嫌そうな村山、村山に寄り添う岡島郁代
■勝利が突然苦しみだす 倒れる 口から血 医師の春彦が首筋を触る 甘い臭い 首を振る
覗いていた田所が逃げ出す
滋賀県警の中田警部臨場、死亡時の各人の位置関係などを再現させる
秋山が張り切り大川の葬儀をものにする 葬儀に狩谷警部が現れる
パーティー参加者は春彦を除けば皆京都在住、滋賀県警から協力を求められた グラスから青酸化合物が検出された
別荘の前の持ち主 田所が行方不明になっていると言う
琵琶湖グランドホテルに滞在する春彦、明子が合流する
明子は、涼子の別荘購入のお金の出所が気になっていたが、実は有名企業の会長の愛人で、別荘を買ってもらっていたことがわかった
また、村山には寝たきりの妻がおり、一緒にいたのは愛人の上野美佐子（松岡由美）であることもわかった 美佐子は元看護師だった
明子は、あれは勝利を狙った犯行なのか疑問だった あの色とりどりのグラス 勝利はピンクのグラスだったが、似た色のグラスがあった 狙いは美佐子だったのかもしれない
■近江舞子の水神様で美佐子の溺死体が発見された
死亡推定時刻は0-1時、水神様の水を大量に飲んでいた 麻酔薬も検出されたが、自殺とも他殺ともとれる、と狩矢
葬儀には涼子も参列した 別荘を普段の住まいにしていたのは涼子と美佐子の二人だけだった 淋しくなる、と涼子
涼子を別荘に送った春彦と明子、別荘の中を覗く男がいる 春彦が取り押さえると、田所だった 田所は語る “妻は勝利に殺された レイプされ繰り返し関係を強要され妊娠してしまった 美佐子に相談し中絶したが、噂が流され妻は自殺した 勝利に続いて美佐子まで殺された 動機のある私を陥れようとしているのではないか、と疑心暗鬼で調べに来た”
琵琶湖グランドホテルに戻った明子と春彦、そこに滋賀県警の中田警部、涼子のアリバイを確認しに来たようだ あの日、涼子はパトロンと琵琶湖グランドホテルにいた
美佐子の死亡推定時刻、0時にルームサービスを頼み目撃されていた
さらに、大川も村山も岡島にもアリバイがあった
■琵琶湖で釣りをしていた村山のモーターボートが暴走して、村山が爆死した
春彦は大山と会い、息子の所業を尋ねる 明子は、村山医院のベテラン看護師から話を聞き出す
大山とベテラン看護師の話から明らかになったこと、“息子が妊娠させた女性が2年前抗議に来た お金を渡し、村山を紹介して中絶させたが、手違いが起こり誤って子宮を摘出されてしまった 看護師がカルテを取り違えたこと、手術を若い医師に任せたことなどが重なって起こった事故だった 悲観した女性はビルの屋上から飛び降り自殺した”
カルテを取り違えた看護師が上野美佐子、死んだ女性は松本紀子（太田有美）、両親が死んで養女となり、別れ別れになった涼子の実の妹だった 涼子が、妹を死に至らしめた3人を殺していた
水神様の水を用意しておき、睡眠薬で眠らせ別荘で水を飲ませてアリバイを作るなどして完全犯罪を目論んだ