内田康夫サスペンス 多摩湖畔殺人事件 2012 テレ東 脚本:佐伯俊道 第二版 | moris11のブログ

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尋常性乾癬と約20年共生している
2014年12月より糖質制限開始
HbA1C改善、ダイエット
2015年3月一杯で給与生活リタイア
フリーター生活に入り、これが性に合っていたことに気付く
月平均で万歩/日確保
悩んだら歩く、とにかく歩く
2015.12.10改訂

月夜、雲、湖、殺人

河内凪雄(遠藤憲一)が胃カメラを飲んでいる ひどい出血 “即刻入院しなさい”、と藤原敦子(萬田久子) 電話、多摩湖畔で殺し

警視庁捜査一課の岡部和雄(葛山信吾)、平井実(内田朝暘)、東大和中央署の松坂一郎(林和義)が臨場 河内が遅れて臨場する

被害者は額を鈍器で殴られている 死後30-40時間経過
ポケットの奥に紙片、“寺 131588” 
身長183cm、40-50歳代、グレーのスーツ着用
死亡推定時刻は6月6日の21時乃至0時
河内と平井が組むことになった

被害者に心当たりがある、との連絡
河内と平井が訪問、署に来れない事情があるようだ
立派な家、家政婦の金井公江(阿知波悟美)が迎える 

“お嬢様”、橋本千晶(緑友利恵)は車椅子生活 署へ案内する

父親の圭一(小木茂光)に間違いなかった

“6月6日15時頃電話があった 兵庫県の丹波篠山にいる、と言っていた” 仕事のことは何も話してくれなかったのでわからない、という千晶 河内は千晶に説明する 現場には争った跡がなかったので、別の場所で殺され運ばれた可能性がある メモの筆跡は父親のものだった 何故多摩湖畔なのか、と千晶

橋本圭一は、一人で商社を経営していた
銀行の話では、橋本は現金5000万円を持って行った、と言う 橋本は現金決済主義だった 銀行には9時から9時40分頃まで居た
橋本は7000万円の生命保険に入っていた 平井は千晶を疑っている 千晶が計画し、家政婦が実行したのではないか

河内が帰宅、仏壇に妻と娘の写真、岡部がやってきた
“今日はジュンコちゃんの命日、3年ですか 千晶はジュンコちゃんに似ている”

千晶から河内に連絡、ベッドデテクティブ のような千晶、紙片のメモの謎を解き明かす 全国の市外局番をチェックして、山形県酒田市の海冥寺につながった 他の市外局番では該当しなかった
河内は半信半疑だった 所轄に連絡して調べてもらう、と言うが千晶は納得しない “あなたは信用できそうだ 捜査上の秘密も教えてくれた あなたに行って欲しい” しかし請け負えなかった

家政婦から電話、“お嬢様が大変です”
千晶は介護タクシーを使って酒田に行こうとしている 必死に止める河内 とんだ跳ね返り娘だった

河内は上越新幹線と羽越本線を乗り継いで酒田へ行く
山居倉庫、本間家旧本邸を経て海冥寺へ
住職に橋本の写真を見せるが見覚えが無い、と言う
坊主は一人、千晶の電話も受けたことを覚えていた
電話は2本あり、あの番号は、囲碁同好会に貸している部屋の電話だった

酒田駅に戻る 駅に丹波篠山のポスターが貼られている 囲碁同好会のポスターも貼られていた 会場は海冥寺 電話番号は書かれていない 電話番号問い合わせ、メモをしようとして、“海冥”のメモが目に入る ちぎられた跡、橋本の字だった つながった

やはり酒田に来ていた 囲碁同好会メンバーの話では、20時半頃帰った 21時に駅で待ち合わせしていると言っていた
駅、21時、土産物屋が閉店の準備をしている 橋本の写真を見せる
覚えていた 御殿まりを買い、男の人と落ちあった、と言う
“針の無い蜂のようだ”、と大きい声がした

橋本の事務所、手掛かりになるようなものが見つからない
机の下、新橋の名曲喫茶のライターがあった 橋本はここを商談にも使っていたようだ 名曲喫茶のマスター(青山勝)の話、”6月5日にも来ていた 男と二人だった 突然大きな声がした 「山火事で九死に一生を得た」” 連れの男の顔は見なかった
千晶は父から話を聞いたことがあった 山梨県森吉山で28年前に起こった山火事のことだった 真夏に落雷があり死者6名重軽傷者38名を出した
矢追町役場で、九死に一生を得た人物について聞いた
藏に女を連れ込んでいて助かった男がいた 小坂弘文(天宮良)、兄嫁の話を聞くことができた

小坂は資産家の息子、代議士の秘書をした後、代議士の口利きで大手商社の社長室にいると言う
しかし兄嫁は言う “弘文は金の無心ばかり 若い嫁を貰って家を新築したり” 商社で確認すると、小坂は独立したと言う ここでも評判は良くない “個人の利益ばかり追求するタイプだった”

小坂の家へ、河内と平井、妻の康江(春日井静奈)が迎える
小坂が帰ってきた “橋本と仕事上の付き合いはないし、名曲喫茶に行ったこともない あの日は秋田に行っていた” 名曲喫茶のライターを見せても反応しなかった 河内がタバコを喫いたいと言うと灰皿を出した 自分は喫わないが、妻が喫う、と言う

河内が吐血し入院、平井が秋田にウラを取りに行く
小坂が会ったという酒造会社専務の三浦清次(田村学)、“食事をして18時頃ホテルに送った” 小坂は翌日9時にチェックアウトしていた 15時間、ホテルを出入りしていないし、23時頃クリーニングを頼んでいた 小坂が犯人だとすれば周到な計画の元にトリックを考えているようだ
河内は平井の調査に満足できなかった

岡部は平井をかっていた “平井は孤児だった 家庭の味を知らない 独特な視線を持っている 鍛えてやってください”

千晶が“針の無い蜂”について調べ、河内に報告する
チチュウカイミバエ、害虫だった オレンジに大被害を与えたことがあった 橋本は、2か月前以降にこの害虫を調べていた形跡があった
従って、輸入検疫は厳密になされている 6月6日、酒田には南アフリカ船籍の船が入港していた もっともらしい話を作って橋本を騙し、殺して5000万円を奪ったのだろう

ホテルのアリバイトリック、共犯者がいたはずだ 宿泊者、男性の素性を洗うが不審人物はいない 小坂が泊った部屋、担当者が掃除に来る 何か気付いたこと、この部屋は禁煙ルームなのにタバコの臭いがした 吸殻は無かった 小坂の妻だ 女性の宿泊カードを調べる 1名偽名、偽住所があった しかし、康江の筆跡と一致しない 宿泊カードを持ち出し、事前に誰かに書かせていたようだ 証拠がつかめない

橋本が買った御殿まりが見つからない どこかで見た 思い出す 病院を抜け出し小坂の家へ 各地の民芸品蒐集が趣味の小坂、酒田には行ったことが無いと言っていたのに御殿まりが飾られていた マニアには、殺人の証拠となるにもかかわらず処分することができなかったようだ 小坂は観念し、河内に襲い掛かる そこに千晶の連絡を受けた岡部、平井らが乱入する

《感想》面白かった 遠憲さんの胃潰瘍 しかし家政婦の意味ありげな表情、必要だったのだろうか

 

《参考》シリーズのリスト

 

2021.03.21 配役名で書き換えた