平成10年夏、那須恵一（加藤剛）、広瀬和宏（村上弘明）、河本伸介（堀越大史）の3人、追い詰めた犯人が橋を渡り神奈川県側のスナックへ入る 待ち受ける３人 河本は橋の向こう神奈川県側に、那須と広瀬は東京側、男が出てきて橋を渡ろうとし、挟み撃ちにされたことに気付く 組みついた河本、犯人は河本を撃ち、広瀬が犯人を撃つ
那須の優柔不断さが河本を死なせた、と広瀬は那須を詰る
10年後、広瀬は浅草署で浮いていた チームプレーができない 鼻つまみ者になっていた その広瀬に辞令、警視庁捜査一課三係班長
【警視庁捜査一課三係広瀬班】広瀬和宏、相羽葉子（高橋かおり）、今井直紀（長江健次）、佐野雄二（頼三四郎）、野々村肇（島英臣）、菊地誠一郎（志村史人）、渋沢武（綿引勝彦）
■新宿の公園で殺人事件発生、金属バットのようなもので滅多打ちされ、顔面は原型をとどめていない 身分証から、被害者は山路敏夫（三浦英明）34歳であることがわかった 死亡推定時刻は昨晩0時、捜査会議で新宿中央署長の浦上（井田國彦）が訓示する
広瀬は、内容の無い話を聞く時間が惜しい 勝手に立ち上がり出て行こうとする 捜査一課管理官の那須が注意するが無視する 広瀬の後を追う班メンバーの相羽葉子、那須の指示があり同行する
被害者の身元確認に、祖母のサヨ（阿部百合子）がやってきた
“左の腋の下を見せて下さい” 痣があった サヨは孫であることを確認する
山路のアパート、駒沢の線路脇、生活のにおいが感じらないことに広瀬は違和感を覚える
高校の卒業アルバムがあった 隣人は、山路はずっと部屋に閉じこもっていた、と言う 大家の話では、山路は平成10年に契約、滞納などは無く、今年分は前納されていると言う 何をして食っているのか、全くマル害の顔が見えてこない
■神奈川県丹沢山林、間宮由佳（西本はるか）34歳の遺体が発見される クラブオーナーで、胸元に蝶のタトゥー、相羽葉子は気付いた 由佳は山路の高校時代の同級生だった
同じ同級生の村田ユリ子（山本祐梨子）は、山路と由佳は同棲していたと言う さらに、由佳は、宝くじ1億円を当て、銀座に店を出した、と言っていた
由佳の部屋、神奈川県警の管理下にあるが、構わず部屋に入る広瀬、そして葉子、既に多くのものが運び出されていた しかし葉子は、隠し所にあった箱を見つける
新聞の切り抜きが入っていた “八王子でタクシー運転手夫婦殺害”、10年前の事件だった
部屋を出た広瀬を男たちが襲う 反撃する広瀬、一人が銃を抜き、葉子も銃を構える 男たちは神奈川県警の捜査員だった 縄張りを荒らした広瀬
県警からクレームを受けた署長の浦上、広瀬を呼びつけ注意する 那須は広瀬を謹慎させる
班長の広瀬の独善的な行動を冷ややかに見つめる班メンバー、しかし、ベテランの渋沢は広瀬に声をかけ、管理官 那須の思いを伝える “あんまりとんがりなさんな”
メンバーは葉子に八つ当たりする しかし、葉子は見つけ出した切り抜きを見せる “随分古い事件だな”、と渋沢、“えっ、知ってるんですか”とメンバー
タクシー運転手夫妻殺害の容疑者は織田昇（伊東達広）、那須・広瀬・河本が追い、河本が殺された事件だった
広瀬は河本の家を訪ねる 河本の息子 慎一（竹内友哉）と妻の美奈代（筒井真理子）に会い、線香をあげる あれから10年、夫が珍しく事件のことを話したので覚えていたことがある、と美奈代
タクシーに忘れ物をした、と因縁をつけてきた客がおり、運転手と揉めていたと言う 男は30歳位、赤坂から池袋へ行った
広瀬はタクシー会社で、10年前の記録を調べる 赤坂から池袋に一人乗車、その次は池袋から下北沢まで男女2人が乗車、この二人が山路と由佳だったのではないか
さらに班メンバーは、由佳の部屋の近くで目撃された男がいたことをつきとめ、似顔絵を作成する 由佳は、胸元に蝶のタトゥーをしていた あれを見れば10年後でも思い出すのではないか 班がまとまりだした
似顔絵の男が特定される 松田啓介（柄沢次郎）、いわゆるフィクサーの黒土（勝部演之）の元で働く男だった さらに松田は、元警視庁捜査二課の刑事だったことがわかる
今井と野々村は、松田を監視した 気付かれぬようにではなくあからさまに 早速圧力が掛かり、那須は、松田の捜査を止めるよう指示する 松田にはアリバイがある、と那須 あきれる広瀬
さらに、那須は黒土と会い、黒土の車に乗り屋敷に入っていった 黒土は警察庁長官とはゴルフを楽しむ仲だと言っている
黒土の屋敷に押し入る広瀬、黒土を罵る 那須は広瀬を連れて屋敷を出る “お前はロマンチストだな”、と那須 大人の対応する那須だった
山路の部屋を再度訪ね、増設したコンセントを見つける 山路は何をしていたのだろう
広瀬は山路の祖母 サヨを訪ねる 山路は何をしていたのか、最後に帰ってきたのはいつかを聞く
立派な仏壇があった 線香をあげようとすると慌てるサヨ 封筒を胸に入れる
見せてもらう 預金通帳、残高は5,000万円超 夕べ、ポストに入れて去ろうとしたところを見つけた 山路は生きていた 今朝、夜明け前に去ったと言う 広瀬は、山路を指名手配する
山路らしき男が黒土に電話する 脅迫し、何かを頼む
金属バットを持ちパーカーを着た男が新宿中央署に出頭する 駆け付ける広瀬班、そして那須、松田だった ”俺がやったんだ”、と言い張り興奮し暴れ出す さらに巡査から銃を奪い人質にする
揉み合いになり、那須が撃たれ、松田は逮捕される
山路はネット証券で億単位の金を動かしていることがわかった さらに、祖母の名でマンションを購入していた 踏み込むメンバー しかし、1時間ほど前に逃げ出していた
ちぎられたメモにアドレス、山路は韓国経由でマレーシアに行こうとしているようだ
松田の尋問を行う広瀬、松田が暗黒面に落ちた理由、娘がアメリカで心臓移植を行うために黒土に情報を流すようになった 移植後1年、娘に拒否反応が出た 病院に急ぐ松田は、大事な紙袋をタクシーに忘れてしまった 娘は死んだ 紙袋には一億円と、献金の記録が書かれた手帳も入っていた それを山路と由佳が奪った 山路は由佳に手帳のことは話さなかった 松田は、由佳に手帳を返すよう求めた 由佳は山路を詰った 揉み合いとなり由佳は死んでしまう さらに身代わりをネットで募集し殺した あとは手帳と交換で逃走の手助けを黒土に要求した
松田は自白し、山路は捕まり、手帳は広瀬から那須へお見舞いとして渡された 那須と広瀬のわだかまりが和らいだ
《参考》シリーズのリスト
2021.06.07 配役名で書き換えた