東京のホテルで染色工芸展、出品者の志賀一草（神山繁）・朱美（いしのようこ）夫妻と招待された歌川尚之（有川博）・千晶（遠野凪子）父娘、夫妻はニューヨークでも展覧会を予定している
金沢八景のスナック、ママの古西千都子（赤間麻里子）と夫の市三（沢井小次郎）、ヒモのようだ 台風のニュースをやっている
篝俊輔（榎木孝明）と歌川千晶が墓参りに来ている
あれから16年、篝の婚約者だった千晶の姉 光子（関根繭弥）の命日
大雨で、富士五湖が富士六湖になった
9月30日、幻の湖 赤池が出現した
10月4日、パトカー、富士吉田、赤池に山梨県警の松川文雄（ガッツ石松）と加納（辰巳佳太）
■絞殺され、ブロックをくくり付けられた女性の遺体
水底に沈められていた
捜査会議、指揮をとるのは一ノ瀬（松井範雄）警部、警部補 早川（藤沢慎一）
30-35歳、AB型、着衣なし、胃の中からほうとうとワカサギ、食後1-2時間 この事件は松川の最後の事件になるかもしれない
身元が分かる 夫の古西市三から神奈川県警に失踪届が出されていた 千都子だった
神奈川県警捜査一課係長の梅宮圭介（河原崎健三）は、警部補の篝に、千都子の身元確認に夫の市三と同行するよう命じる
“妻は9月28日に一泊旅行に出かけた”、と市三
山梨県警の早川は、東大出で出世を避けていると言う噂の篝がやってくると聞き、対抗意識をあからさまにする
市三は、妻の遺体を見ても涙一つ流さなかった 市三は妻に2億1千万円の保険金をかけていた 春には、車の転落事故を起こしていたが事故として処理されていた 殺人未遂ではないか、と疑われたが、妻は市三を庇っていた
早川は、市三に絞って捜査を進めようとするが、篝は心理的に同意できない
千都子は、市三と結婚するまでの5年間の過去の履歴が空白になっている
染色家の志賀一草が、千都子の養父だったことが判明する
松川は、縄張り意識を出す早川の失礼な態度を篝に詫びる
松川は篝に、刑事になった理由を尋ねる
篝の話、“16年前、婚約者が暴走族に襲われ殺された 喧嘩別れし、家に送らなかったことを後悔している 大学院を辞め刑事になったが、迷宮入りになってしまった”
千都子には親族や友人がいなかった、と市三は言うが、ゴミ箱に捨てられた葉書があった 篝は、その差出人、山根久美子（片桐はいり）に会いに行く
“4-5年前、横浜のクッキングスクールで知り合った”というが、関わりたくないという気持ちが露わだった 何かに脅えているようだ
千都子と久美子は風俗で働いていた 過去を隠して結婚した 千都子は妊娠していたが、転落事故で流産していた 殺されそうになったことに気付いていたが、市三のことが好きだったようだ
駅員が、金沢八景駅で、9月25日朝、千都子を目撃していた 駅員はスナックに2，3度行ったことがあった 夫が後をつけていたようだ
3日前から市三と連絡が取れなくなった、とスナックの店員
雑誌で、志賀朱美の記事を読んで店を出て行ったと言う
千都子が、染色展会場の朱美に電話していたことも確認された
■古西市三が殺された 千都子と同じ殺され方だった 野崎漁港でブロックをくくりつけられ沈められていた 死亡推定時刻は10月23日の20-22時
朱美も千都子同様悲惨な人生を歩んでいたことが分かる 20年前、一家無理心中の生き残りだった また、千都子と朱美は、7か月ではあるが、神戸の同じ中学にいたこともわかる
市三の遺留品が釜利谷インター付近で見つかった
衣服には腐葉土が付着していた
篝は志賀親子が10年前住んでいた、阪急六甲のアパートを訪ねる 住民は親子のことを覚えていた 娘の写真、千都子ではなかった
朱美が娘だった 千都子と朱美は入れ替わっていた
《民法736条》血のつながりはなくとも、一度親子関係になると、養子縁組を解消しても一生結婚できない
《まとめ》10年前、志賀親子のところに、千都子が助けを求めてきた 男に騙されソープに売られていた 戸籍交換は朱美が提案した 別人として新たな人生を始める 親子は結婚できるようになる しかし、染色家としてマスコミに取り上げられるようになり、千都子は法外なお金を要求してきた
志賀は全て自分がやった、との遺書を残し自殺するが、朱美は、篝に、千都子殺害は自分がやったと告白する 篝は志賀の遺志を尊重しようとするが、朱美は後追い自殺する
《参考》シリーズのリスト
2023.02.02 配役名で書き換えた