夜、川沿いのマンション、外階段から女が転落
男が逃げる、タクシー運転手が転落した死体を発見し通報する
“ジョギングしていた男が犯人を見ているはずだ”
しかし、ジョギングしていたはずの大和田伸也は否定する
□大和田が二日連続襲われる 一日目は信号待ち中、突き飛ばされ危うくトラックにひかれそうになる 二日目は鉄骨が落ちて来た
OL転落死事件の目撃者が狙われていると判断し、大和田を〇対とすることが決定された
【警視庁刑事部捜査一課特殊犯捜査係（身辺警護班）】
勝野洋、涼風真世、尾美としのり、阿藤快、山下徹大 捜査一課長：北村総一朗
大和田は狙われていることを認めようとしない 何故、頑なに否定するのか
南向島署 山上賢治、蟹江一平も大和田に事情聴取に来るが相手にしない
大和田の娘 嶋田奏子は、半年前、婚約者が交通事故で死んだあと、後を追うように自殺していた
娘の奏子はストーカーに悩まされていた 警察に何度も相談した 半年前、奏子はストーカーの男から、婚約者の死の真相を教える、と呼び出され、父親の反対を押し切り、決着をつけると言って出かけて行った そして死んでしまった そのストーカーの大学生 内浦純一にはアリバイがあった 警察は自殺と断定した しかし、大和田は、奏子は内浦に殺された、と信じていた
□内浦が二日連続狙われる バイクのブレーキワイヤー切断、喫茶店でコーヒーに青酸系毒物混入、しかし内浦は被害届を出さなかった
□公園で巡査が襲われ拳銃を奪われる 荒川河川敷で二発試射されたことも判明した
□大和田が銃撃される 巡査が奪われた拳銃だった
半年前、内浦のアリバイが証明された事件があった 池袋の繁華街でサラリーマンが殴られ被害届を出したが、自分がやった、と翌朝出頭してきたのが内浦だった しかし、そのサラリーマンは顔をはっきりみたわけではなかった
内浦の大学での評判は良かったが、二重人格との見方をする女学生もいた 奏子が死んだ後、東京に出てきて間もないOLに付き纏っていたことも覚えていた マンションから転落したOLだった
内浦には、半年前までいつもつるんでいた友人 進藤健太郎がいた 背格好が同じだった
□奏子は、妻 いしだあゆみの連れ子だった あゆみの前夫は酒癖が悪く、やくざに殺された 救ったのが大和田だった 大和田は奏子を可愛がった
□進藤には、月15万円ずつ振り込まれていた
《まとめ》内浦の祖父は自動車部品メーカーの創業者 水谷貞雄で、内浦は、母の高林由紀子にわがまま放題に育てられたが天性の犯罪者であり殺人鬼だった
自分の意に染まない奏子を殺し、その婚約者も殺した さらにOLを殺した 内浦は大和田に狙われていることを知り、返り討ちにしようとする あゆみは、奏子を可愛がってくれた大和田を殺人者にしたくなかった 自分を内浦に殺させることで確実に刑務所に送ろうと考えた 内浦はついに観念するが反省の色など全くない 勝浦の怒りが爆発しようとするが自制して終わる
《感想》最後に犯人を殺してしまう、というストーリーはあり得ないのだろうか ここが東映やくざ映画との違いなのか