夜、竹林、男が刺殺される
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出版社編集長 西岡義彦（大高洋夫）がカメラマンの牧野忍（小泉孝太郎）に、“円城椿（浅野温子）と取材に行ってくれ”、と指示 椿はフリーのフードジャーナリスト 小京都 竹原・尾道で“小京都を食す”がテーマ
竹原駅着、老婆の世話をする椿 竹原は安芸の小京都と呼ばれている 竹原焼、酒粕と吟醸酒を入れるのが特徴 忍は全く酒が飲めないので恐る恐る食べる
店を出て頬に傷のある男とぶつかる その後竹林を案内してもらう
■男の死体を発見し通報する 忍は失神しかける
被害者は大鷲誠二（吉村明宏）、フードチェーン副社長、腹部を二か所刺されている 財布は残っていた 尾道滞在中のはずだった
第一発見者となった二人は事情聴取され、その後尾道へ 椿が馴染みにしている和食料理店へ 主人は若林善四郎（若林豪）、息子の翔太（石垣佑磨）が手伝っていた 翔太は尾道市役所に勤めている
フードチェーン副社長が殺された話になると、翔太は、父が味を盗まれ、嫌がらせを受けたことなどを話す そこに尾道署の五十嵐（吉満寛太）、川崎（赤城伸輔）がやってくる 一昨日、翔太が大鷲誠二を殴ったことが目撃されていた アリバイが証明されず、翔太は警察へ
二人は旅館へ、女将は姫野初枝（山村紅葉） 忍に着物を誉められ目の色が変わる
翌日、フードチェーンの店へ、そこで忍の小中学校の同級生 菱沼咲子（馬渕英俚可）が働いていた 咲子は旅行が好きで、尾道が好きになり住み着いてしまったという
この店の店長 犬山文彦（加藤アツオ）は副社長の大鷲とうまくいっていなかった 従業員がいる前で罵倒されたため、死ねばいいのに、と言っていた 刑事がやってきて、犬山の事情聴取をやっている それをじっと見つめるウエイトレスの近藤可奈子（田代さやか）
椿は、女将が企画した着付け教室に参加する そこで腕に痣のある女性をみかけ声をかける 気まずくなった女性は用事を思い出したと言って途中で退席する
店長の犬山の妻 里美（赤澤ムック）だった DVでも受けているのだろうか
犬山と可奈子は男女の仲だった 事件の夜も二人は一緒にいたという
《犬山と可奈子》可奈子：妊娠した、犬山：勝手にしろ、可奈子：慰謝料ちょうだい、犬山：ふざけんな、可奈子：店のお金を使い込んだことをばらすよ、犬山、さやかを殴る
■犬山が刺殺される 凶器はペティナイフと思われるが、刑事の五十嵐が椿に確認に来る 椿は、ペティナイフではなく、何十年も使い込まれた牛刀である、と指摘する
二人が揉めていたことが目撃されていたが、可奈子は犯行を否認する 妊娠は嘘だったという
若林の店で清酒を飲んだ忍、咲子を送りに行って、結果、咲子のベッドに寝てしまう 朝気付き、そっと抜け出す
女将の話、翔太は昔、犬山の妻 里美と恋仲だった 椿は、翔太と里美が会っているところに近づき話を聞く
【里美の話】犬山と可奈子の不倫を知り、離婚をもちかけたらDVを受けた 昨日の夜は翔太の家にいた
凶器の牛刀は何十年も使い込まれ、研がれ研がれて小さくなっていた 洋食店関係者のものに違いない、と椿は考えた
尾道の洋食店をまわる温子、シェフの辻原（生島翔）の話、かつてこの店で働いていた可奈子がフードチェーンで働いているという 可奈子は辻原のストーカーで馘になっているが、最近もつきまとっているという
犬山の葬儀、フードチェーン社長の大鷲紘一（国広富之）のところに、頬に傷のある男がつきまとい大鷲が殴り倒す 頬に傷のある男は芹澤洋介（加瀬信行）、かつて理髪店をしていたが、大鷲にだまされ、土地を取り上げられてしまった 交換条件で新築の家を提供されるはずが、実行されなかった
神社で男が倒れている 頭から血を流している 付近には見覚えのある珠が落ちている 翔太のものだった 目撃した椿は若林の店へ 翔太の好きな場所、岸壁へ
“芹澤は死んでいない”と椿、翔太は安心する
【翔太の話】親子三人の暮らしを取り戻したかった 母親の船田恵理（栗田よう子）が不倫し、離婚した 食事だけでも三人でと父を説得し、実現することになったが、母を迎えに行った翔太は、母が万引きし取り押さえられている現場を目撃する 芹澤はそれを目撃し、翔太を脅迫してきた 一度お金を渡したが、再び脅迫してきたため揉み合いとなり芹澤は倒れた 怖くなって逃げた
《まとめ》凶器が牛刀であることはマスコミで公開されていない 知っているのは椿と警察のみ ところが咲子は知っていたことに椿が気付く 一方、忍は、咲子のベッドに寝た日、水を飲まされた後、猛烈な睡魔に襲われたことを思い出した
咲子のことを調べた 咲子の両親は自殺し、育ての親は篠崎加代（川田しのぶ） 加代は末期癌患者だった
加代は咲子の両親が経営する洋食店の店員だった ある日、咲子の両親を死に追い込んだのは、大鷲浩一、誠二、犬山の三人であることを知った 加代は咲子には秘密にしてきたが、死期を悟り、咲子には知る権利があると思うようになり伝えたという
咲子は残る一人、大鷲浩一を殺そうとしていた そこに椿と忍 犯行をやっと止めたが、金があれば何でもできると嘯く大鷲を見て何ともやりきれない思いの椿だった
咲子は両親に置いて行かれた、と思ってきたが、両親は咲子に生きて欲しいと願ったのだった
《参考》シリーズのリスト
2021.03.01 配役名で書き換えた