■七年前、東京で殺人事件、血だらけの男、鼻チェーン、女に“見なかったことにしてくれ” 札束を渡す
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しなの鉄道に乗って、スパ・コーディネイトの二人、松城章太郎（坂東三津五郎）と龍巳浩介（角野卓造）
戸倉駅でサングラスの女とサングラスの男、女は男を“検事さん”と呼ぶ 女は愛子（李丹）、銀座のホステス、男は検事 西部完一（たかお鷹） 戸倉上山田温泉へお忍び旅行
顔見知りの旅館の支配人 伊藤綾子（植野葉子）は、女将 伊藤正美（北原佐和子）の姉
綾子はコンサルタント二人を呼んで旅館の再建を図ろうとしているが、妹の女将は旅館を手放そうとしている
女将の夫で板長だった繫（酒井敏也）は別居中で、従業員に緊張感は認められずたるんでいる
女将は弁護士の沼津健一郎（山崎銀之丞）に売却の相談をしている 沼津は女将、繫と同級生だったが、今は女将と沼津がいい仲になっているようだ
章太郎の妹 陽子（池上季実子）は弁護士、時間ができたので温泉にくるという、事務員の立石荘之進（でんでん）とともに
仲居の話では、繫と綾子は怪しいとの噂が流れている、という
愛子は知り合いに会いに行くというので、検事の西部は芸者をあげ大騒ぎするが、戻ってきた愛子は怒って帰ってしまう 落胆する西部は、旧知の龍巳と喧嘩しながら酔いつぶれてしまう
夜、弁護士が泊まりに来て、女将は裸になり布団の中へ
■愛子が殺される 橋から転落した 右手の中指の爪が折れている 愛子には長年定期的にお金が振り込まれていたが、ある時からそれが中断していることがわかった
捜査会議、千曲東署、愛子の携帯電話が鳴り、検事が甘い言葉を語りだす
検事は容疑者となる 龍巳は一緒に飲んで騒いでいたのに、覚えていないととぼけ、積年の恨みを晴らす
■陽子は沼津を見て何かで見た顔だ、と思う 同じ弁護士なので知っているのだろうか
《コント》陽子が、“浴場に痴漢がいた”と騒ぐ 龍巳がついてゆくと、その“痴漢”が男湯から出て来た 陽子が誤って男湯に入ったのだった 男は“しっかりと拝見させていただきました”と目を細める 男は有名旅行記者、東大徹（海津義孝） だった
■章太郎は橋の上から、女将が何か探しているのを目撃する
■女将がカミソリで腕首を切り自殺する
《まとめ》陽子は、弁護士の沼津が、七年前の金融業殺し事件（冒頭のシーン）を担当し、無罪を勝ち取って評判になった当人であることに気付く
被疑者は大物政治家の息子だった 沼津は、犯人を目撃した愛子（中国人ホステス・本名「林愛華」）に偽証させた代償を支払い続けてきたが打ち切った 愛子は沼津に再びお金を払うよう求め殺された 橋の上で揉み合ったときスーツのボタンがちぎれて落ちた 女将はボタンを探していたのだった
死亡推定時刻は体温から推定するが、女将は当時風邪をひいていて体温が高かった 二時間ほど推定時刻が遅くなった 沼津はアリバイの根拠として、テレビで料理番組をやっていた、と証言したが、それは殺害現場近くで流されていた旅館のビデオだった
《感想》このシリーズを観るのは二回目、サスペンスドラマを見始めた頃、今年の六月初旬だった あれは琵琶湖が舞台だったので覚えていた
《参考》シリーズのリスト
2023.06.14 配役名で書き換えた