株式会社エム&プラス代表、森令子と申します。
某イタリア老舗ブランドショップの店長時代の経験を活かし、ブランド業界専門人材紹介業と、【上質な】接客接遇のための研修を行っています。
不景気といわれるこの時代だからこそ、マニュアルではない心のこもった本物の接客接遇、商品に付加価値を与える上質なサービスを求められています。
このブログでは、森令子のブランドショップ時代の出来事や、日々の仕事について語っていきます。
Arezzo
昨日4年ぶりに愛知万博イタリア館で一緒にお仕事をしていた方たちと楽しい時間を過ごしました。
その中に、ちょうど日本に里帰りしていた人がいました。
彼女は3年前にイタリア人と結婚をして、今、Arezzoに住んでいます。
わたくしも、愛知万博開催の前の年に、2ヶ月間、Arezzoに語学留学したことがあります。
Arezzoは「La Vita e` bella 」という映画(主演 イタリアの男優 ロベルト・ベニーニ)でも知られた、
トスカーナ州にある小さな街です。
お昼休みには、商店は店を閉める、といった昔ながらのイタリアスタイルが残っている静かな街です。
今は、街のメイン通りに日本人が経営する「持ち帰り寿司」の店ができて、流行っているそうです。
Arezzoからバスに乗って40分位で、小高い山の上にある街 Cortona に行けます。
そこにはわたしの行きつけの酒店(飲み屋ではなくワインを売っている店)があります。
そこでは美味しいワインを飲むこともできます。
ハム、チーズとかちょっとした酒のつまみもだしてくれます。
一度とてもラッキーなことがありました、店のオーナー、スタッフが自分達のランチを用意していた時に遭遇して、
一緒にパスタを食べながら、ワインを飲んだことがありました。
今ならポルチーニ茸が美味しい時期です。
ヒレステーキの上に分厚いポルチーニ茸がのった料理に赤ワインは最高でした。
心のこもった接客対応の難しさ
「カリスマ店長」の森令子です。
すでに接客の現場から離れて数年たちますが、今でも接客対応の難しさを痛感することがあります。
接客は車の運転に似ています。
年数を重ねることで慣れていきますが、慣れすぎてしまうと、見落として思わぬ事故につながることもあります。
昨日行った店(名前の通った老舗蕎麦屋)でのこと。
常連客と一見客に対する出迎えの対応の格差を目の当たりにしました。
意識的に差をつけているのではないのかもしれません。
でも、そのお店では、当たり前になって気づかなくなっているのでしょう。
マニュアルではない対応 とは、
相手をしかっり見ていること
相手のことを思いやる心
でしょうか。
慣れているが故の、無謀運転にならないよう、気をつけたいものです。
森令子ヒストリー その1
私は31歳になった時、初めてブランド業界に足を踏み入れ、それから24年間その業界で過ごてきました。
これからしばらくのあいだ、森令子がブランド業界でどのように生きてきたかをお話していきたいと思います。
私は名古屋に生まれ、30歳まで名古屋で暮らしました。
そのころ、大きな人生の転機があり、名古屋から東京に移り住むことになりました。
今から27年前のことです。
その後24年間東京暮らしをすることになるとはまだ考えてもいませんでした。
東京では、ある輸入衣料雑貨卸・小売業を営んでいる会社へ就職しました。
そして、新宿3丁目、伊勢丹百貨店の3階特選フロアーにある「ブティック」の販売員として配属されたのです。
そのショップはヨーロッパブランドをいくつかミックスで販売をしていました。
今でこそ、各ブランドショップは本社直営の日本法人を持っていますが、当時の海外高級ブランドの「ブティック」は、企業がいくつものブランドの代理店を兼ねており、3~4つのブランドが一緒に1つの店の中で売られているのが普通でした。
独立したブランドショップは「カルティエ」「バレンチノ」「セリーヌ」「シャネル」など、数えるほどしかありません。
日本一の入店客数を誇る伊勢丹百貨店も、3階特選フロアーは別世界でした。
つばを呑みこむ音が聞こえるくらい静寂に包まれていました。
大げさですが、当時の私にはそれくらい「3階特選フロアー」は重厚で華麗な場所だったのです。
そして、当時のブランド業界は、一部のお金持ちと、ファッションに敏感と自負する人達のものでした。
初めまして 森令子でございます
皆様、初めまして。
モリゾウアソシエーツ株式会社 代表取締役 森令子でございます。
販売の世界で、日々がんばっていらっしゃる方々のために、私のこれまでの経験で得たものをお伝えしたいという思いでブログを立ち上げました。
販売の世界で働く人は、一般の方からはただの「店員」と扱われがちです。
しかし、向上心を忘れず自分自身をよりスキルアップさせることで、地位も年収も上げることができます。
また本当の実力をつけることができれば、年齢を重ねることが決してマイナスではない素晴らしい業界なのです。
私がお世話になったラグジュアリーブランドの世界で学んだ多くのことを、このブログでは惜しみなく書いていくつもりです。
皆様、どうぞ森令子の物語にお付き合いください。