私たちは「肉体」としてこの世界に存在しています。意識も、心も、知能も、感覚も、全て「肉体」の働きによるものです。

肉体を超えた「魂」というものを考える人もいますがこれは証明不能です。それに、生きている間はその「魂」も肉体の中に閉じ込められています。だから「肉体の体験」がそのまま「魂の体験」になるのです。そして、そこに「人が生まれ変わる意味」があると考えている人もいます。
でも、この問題には深入りしません。

ですから、肉体が機能しなくなれば、私たちは生きていくことが出来なくなります。肉体の働きが狂えば、意識や心の状態も、知能や感覚や生命活動の状態も狂います。魂による体験も狂うかも知れません。

そして私は、その「意識、心、知能、感覚、生命活動(+魂)などとつながって働いている状態の肉体」を表現する言葉として「からだ」というひらがな表記をしています。
ですから、死ねば「肉体」は残りますが「からだ」は消えます。

そしてその肉体は「食」と「感覚の働き」で「自分が生きている世界」とつながっています。
ですから「何を、いつ、どう食べるのか」という問題は非常に大きいです。特に子どもの場合は、肉体の成長だけでなく感覚や心の成長にもつながっていますから。

「何を、いつ、どう食べるのか」という問題は腸や腸内細菌の状態に影響を与えます。そして腸や腸内細菌の状態は、脳の状態に大きな影響を与えていることも分かって来ています。
(ご興味のある方は「脳腸相関」という言葉でネットを検索してみて下さい。)

また「薬」も腸や腸内細菌の状態に大きな影響を与えています。過度のアルコール消毒、除菌剤や抗生物質の使用も腸や腸内細菌の状態に悪い影響を与えています。

それでも最低限の使用にとどめればからだの復元能力が働いて、悪化した状態も一時的で済むのでしょうが、多くの人が「安心のために」と復元能力を超えて過剰に使用してしまっています。テレビもまた、CMなどでそれをそそのかしています。

今は、タバコのCMにも「タバコの吸いすぎには注意しましょう」というメッセージが入りますが、昔は「いけいけどんどん」だったのです。(昔のタバコのCMはyoutubeのhttps://www.youtube.com/watch?v=-3shaZOZKN0 で見ることが出来ます。)

今はゲームがそのような状態です。でも、しばらくしたら、ゲームの宣伝の後に「ゲームのやり過ぎには注意しましょう」というメッセージが流れるようになるかも知れません。

だから、後から後悔しないためには、流行に流されずに、自分で判断するしかないのです。

「食」の他に、意識や心や、知能や、感覚や、生命活動の状態に大きな影響を与えているのが「感覚」の働きです。

「食」が失われれば確実に死にますが、感覚の働きが失われてもそれだけでは死にはしません。でも、確実に生きていくことが困難になります。

感覚の働きが失われてしまうと、意識や、心や、知能や、生命活動の働きが正常に働かなくなってしまうからです。子どもの成長にも非常に大きな影響を与えます。

感覚の働きが失われなくても、感覚を使った生活をしていなければその能力は萎えていき、感覚を失ったのと同じ結果になります。

その感覚の働きには受動的な働きと能動的な働きの二種類があります。
聴覚で言うと「受動的に聞こえる」という状態と「意識的に聞く」という状態の二種類です。

ということで明日に続きます。