子どもたちが学び、成長するために必要なことは、身の回りのことに不思議やあこがれを感じることと、「なぜ?」「どうして?」を問いかけることと、失敗を含めて「学ぶこと」や「成長すること」を楽しむことです。

そして、子どもの遊びの中にはその全てがあります。
いくらいっぱい知識を覚えても、知識を覚えるだけでは何も学べないし、成長もしません。

そして、ここに書いた「子どもたちが学び、成長するために必要なこと」は全て、子どもの感覚や感情に繋がっているものばかりです。なぜなら感覚や感情の扉が開かないことには何を学んでもそれは頭の中に留まるだけで、子どもの心とからだの中に入っていかないからです。それは脂肪に変換されるだけの食事をするようなものです。

それはつまり、「子どもの成長は子どもの感覚や感情の働きによって導かれている」と言うことでもあります。その過程で「学び」という現象が発生しているのです。

また、感覚や感情が活性化しているからその学びを楽しむことが出来るのです。「 hunger is the best sauce」の言葉通りです。

ですから子どもの感覚や感情の働きを否定してしまったら,子どもの心とからだの育ちに繋がるような学びは成り立たなくなってしまうのです。

でも、逆に子どもの感覚や感情の働きを活性化するような働きかけをすると、子どもは自分の感覚で感じ、自分の頭で考え始め、自分の意思で学び始めるのです。

「なぜ?」や「どうして?」が目覚めるからです。


<明日に続きます>