【園長コラム】だから思うんです。「子どもの気持ちを本当にわかるおとなはいないのでは」 | さつきやま森のようちえんのブログ

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2012年4月から大阪府池田市でオルタナティブ教育を実践している「さつきやま 森のようちえん」のブログです。日々のあれこれをつづっていきます。



子どもの気持ちが分かる大人はだれ一人いないと思う。


スタッフが教えてくれたこんな話があります。

女の子
「〇○くんに噛まれた!!」
スタッフ
「そうなんだ。○○くんが噛んだのか~。」

ちょっと省略

その会話を聞いていたのか・・・。
○○くん
「(怒りながらスタッフを叩く)なんで~」
スタッフ
「ごめんね。○○くんの話も聞いてからしないとね」

話を聞くと、コミュニケーションのちょっとした行き違いから
噛んだということ。
そう、大人でもそうですよね。
ここではコミュニケーションの練習をいつもしているんだと思っています。

さて、その後一度は落ち着いていた○○くんはまたスタッフを叩き始めます。

スタッフ
「なんで叩くの?」

○○くん
「さっき悪い気を入れたので、良い気を入れているの」


子ども達のこの気持ちは大人にはわからないかもしれない。
きちんと話を聞けたから出てきたこの言葉。
行動だけ見ていたら、
「叩いている」
という事実だけをとらえてしまうかもしれない。

子ども達は無限のやさしさを持っている。
そうやっていつも僕らを気遣ってくれる。

大人とは違う世界を持っているのかもしれない。
いやただ大人が忘れてしまった素敵な世界を生きているんだと思う。

だから私は思うんです。
「子どもの気持ちを本当にわかる大人はいないのでは」

子ども達に日々、生き方を学んでいます。


園長 たろう