昨日に引き続き徹底予想

 

こんにちは。

小説家を志す中学3年生、森乃宮伊織です。

 

昨日に引き続き「芥川・直木賞」を徹底予想していきます。

当たったら「すげえ」って言ってください。

それだけで満足します。

 

昨日の芥川賞候補作の紹介と評価は下に張ってあるバナーから飛んでご覧ください。

一時間弱掛けて書きました。

ネットで調べて写真貼り付けて引用するの、めっちゃ大変なんだからもぅ

 

 

絶対読んでねッ‼

 

ということで皆さんお待ちかね

大衆文学の「直木賞」候補見ていきましょう‼

 

 直木賞候補作

 

有名な作家さん、注目の作家さんが勢揃いです。

誰が獲っても可笑しくはない作品ばかりです。

結果が楽しみ。

 

 

「なれのはて」――加藤シゲアキ

 

 

一枚の不思議な「絵」から始まる運命のミステリ。
生きるために描く。それが誰かの生きる意味になる。

 

戦争、家族、仕事、芸術……

すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。
「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」

(出版:講談社より一部抜粋)

 

芸能界から大注目のNEWSのメンバー・加藤シゲアキさんの作品です。

アイドルをやりながら小説を書くってすごいことだなぁと思います。

到底真似できない。

 

二回目の候補となり、界隈でも本命と囁かれる作品で、

おそらく芸能界という表舞台にいるからこそ表現できる「なにか」があるのではないかと思います。

 

日に日に進化しているという作家・加藤シゲアキの今が現れている1冊になっているのではないでしょうか。

 

 

「ともぐい」――河﨑秋子

 

 

明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。

図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……

すべてが運命を狂わせてゆく。

人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!

(出版:新潮社より引用)

 

まず、あっと目を引く「熊文学」という言葉。

わけがわからない。

著者の河﨑さんは動物文学が得意なのですかね、面白そうな作品です。

 

文章に圧倒されるらしいですが、いまいちピンとこないです。

動物の生理的な部分をえぐってくるみたいです。

ちょっと難しそうではありますが。

 

 

「襷がけの二人」――嶋津輝

 

 

裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。

やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
(出版:文藝春秋より一部抜粋)

 

舞台は昭和。

戦前から戦後を当時の女性の視点で描かれています。

 

親が決めた嫁ぎ先で台所を中心に人間関係が出来上がり、

一度は戦争で破壊されるも彼女たちの人生は新たな局面を迎えた……

という場面から始まります。

 

ミステリー的な技法が活用された語りの面白い作品となっているそうです。

――めっちゃ気になる。参考にしたい。

 

 

「八月の御所グラウンド」――万城目学

 

 

死んだはずの名投手とのプレーボール 

戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――

(出版:文藝春秋より一部抜粋)

 

まず、中身がどうのこうのという問題より、帯がいいッ!

おそらくテンポのゆっくりとした雰囲気になっていて読みやすいのではないでしょうか。

表紙の絵も題名もマッチしていて受賞云々を抜きにしても売れる作品だと思います。

(というか、自分が買いたい)

 

これだけたくさんの小説を見てきましたが、正攻法の青春小説がやっと出てきました。

久々って感じがするぅ。

 

しんみり系って感じですかね、中高生の若者向けっぽいですね。

 

これまた語りの技法が素晴らしいということで、読んでて飽きない作品になっているのではないでしょうか。

 

 

「ラウリ・クースクを探して」――宮内悠介

 

 

1977年、エストニアに生まれたラウリ・クースク。

コンピュータ・プログラミングの稀有な才能があった彼は、ソ連のサイバネティクス研究所で活躍することを目指す。

だがソ連は崩壊し……。歴史に翻弄された一人の人物を描き出す、かけがえのない物語。

(出版:朝日新聞出版より引用)

 

僕の大本命・宮内悠介さん、ようやく来ました。

作品読んだことはないんですが、ちょこっとだけ名前かぶるところがあるので勝手に親近感が湧いています。

 

直木賞に4回目のノミネート、そして過去には芥川賞にも2回候補となっていて

ジャンルを問わず書かれている作家さんです。

 

一応大衆文学として捉えられていますが、書きようには純文学に分類されたかもしれないということで

文学的挑戦に意義深いものがあるそうです。

 

ソ連解体時が舞台でとっつきにくい感じはしますが、

共感できる場面が多いようで、個人的には読んでみたい作品の一つです。

 

 

「まいまいつぶろ」――村木嵐

 

 

暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。

口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。第九代将軍・徳川家重。

しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのか――? 

廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。

(出版:幻冬舎より引用)

 

何故か知らんけど、題名覚えていた「まいまいつぶろ」

歴史小説ってやっぱり難しいんですよね。

 

江戸時代、田沼意次の時代ですね、

9代将軍・家重は右の手足が麻痺し、左の手にも震えがあり、

その上言葉もまともに話せずに意思疎通が出来なかったそうです。

 

頻尿であり、いつも袴を濡らしながら廊下に跡をつけながら歩く姿を

「まいまいつぶろ」、すなわち「かたつむり」と揶揄する者があった、というところから着ているらしいです。

 

そこに奇跡的に自分の言葉を聞き取ることが出来る大岡忠光と出会った友情の物語となっています。

 

いい話だけど難しそ~

 

 総評

 

 

どれもが時代を描いた作品になっていてたくさんの人に刺さるものばかりのように感じます。

界隈でも「大混戦」と言われていてどれが受賞しても納得のいく作品ばかりです。

 

また6作候補と多いので、2作受賞もあり得るだろうと思います。

 

話題性で言っても「なれのはて」は入ってきそうですし、あともう1作となると……

決めがたい。

 

予想は

・「なれのはて」――加藤シゲアキ

・「八月の御所グラウンド」――万城目学

 

でいきたいと思います。

 

当たったら盛大な拍手をお願いします笑

 

長かったぁ。3000字頑張って書きました。

少しでも文学に興味を持っていただければ幸いです。

 

ありがとうございました。

 

 

 

候補作振り返り

 

 

芥川賞

「迷彩色の男」――安藤ホセ 

「Blue」――川野芽生

「東京都同情塔」――九段理江

「猿の戴冠式」――小砂川チト

「アイスネルワイゼン」――三木三奈

 

受賞予想

「猿の戴冠式」――小砂川チト

 

 

直木賞

「なれのはて」――加藤シゲアキ

「ともぐい」――河﨑秋子

「襷がけの二人」――嶋津輝

「八月の御所グラウンド」――万城目学

「ラウリ・クースクを探して」――宮内悠介

「まいまいつぶろ」――村木嵐

 

受賞予想

「なれのはて」――加藤シゲアキ

「八月の御所グラウンド」――万城目学

 

 

選考会は1月17日(水)、同日受賞作発表

 

参考文献

 

2024/01/15 森乃宮伊織