
…スイマセン、ここで一旦カメラ止めて下さい。その先の角を曲がるとルーヴルがあるんですが、肝心の正面広場に実は映してはいけないものが…例の「ガラスのピラミッド」です。
数ヶ月前に見たテレビ番組で、とある若手女性タレントがヨーロッパの観光名所を3日間(だったっけ?)の間にどれだけ回れるかという内容の番組をやっていたのですが、その番組の中でルーヴルに入ろうとして正面広場に差し掛かった時、突然その女性タレントがカメラのレンズを手で遮って「この先は映せないんです!!!」とのたまいました。
何でも1989年に当時の大統領だった故ミッテランの指図でルーヴルの前庭に件のガラス細工をおっ建てた中国人建築家・貝聿銘(イオミン=ペイ)が、その「例のやつ」に対して映像使用権を主張し、事前に使用料を払わないと画像を使わせないと主張したそうなのです。
貝聿銘(1917~)
その使用料というのがその番組の予算ではとても払えない額なのだそうで…私もこんなしょーもないガラス細工のためにアコギなジイさんに莫大な使用料を支払うのはアホらしいので、なるべくその三角ガラスを映さないようにブログを進行させたいと思います。…と、いうわけでアダルトビデオ会社に画像処理を依頼しておいた正面広場なめのルーヴル宮殿の画像が到着したのでうpしておきます(^O^)。

ルーヴルの敷地内に入ると「バテル、バテル」と叫ぶ声が聞こえます。確かにこの数日のパリ探訪でこちらとらバテる寸前ではあるんですが、声のする方向を見てみると数人のアラブ系とおぼしき少年たちがペットボトルをくるくる回しながら「バテル、バテル」と叫んでいます。

どうやらペットボトル入りの水を売っているようです。本人たちは英語で「water(ウォーター)」と言っているつもりのようですが、「water」の文字をそのままフランス語で読むと「water(ヴァテル)」となるので、このような結果になってしまっているようです。まさしく当時は「ドル箱」であったアメリカ人観光客や英語の話せるセレブな階層のアジア人観光客を客として狙っていたのでしょうが、あまり売れている様子は無かったです。
そしてそんな移民の人たちに対して睨みを利かせるのが「フランス軍」です。さきほど訪れたエッフェル塔でもそうだったんですが、ここルーヴルでもフランス軍兵士が3人ワンセットで美術館前広場を巡回しておりました。

どうもフランスでは「観光名所+移民の物売り(物乞い)+3コ1のフランス軍兵士」というのが「3点セット」になっているようです。今回は訪問しませんでしたが、ヴェルサイユ宮殿やアンヴァリッド(廃兵院)、ノートルダム寺院なんかもこんな感じなのではないのだろうかと想像できます。
さて本筋に戻りまして、このガラスの三角形が一体何なのかというと、ルーヴル美術館への正面入口なのです。

このガラス三角の入り口から入ってエスカレーターで地下に降りると、そこにチケット売り場と案内所、ミュージアムショップを含むショッピングモールが広がっています。どっかで見たような構造だなと思ったら、ちょうど大阪は中之島にある「国立国際美術館」がこのような構造でした。同じように地上の小さなガラス建造物の中からエスカレーターで地下に降りて、それから展示フロアーに入っていく設計になっているので、あれはこのルーヴルのシステムがヒントになっているのだなと判明しました (但し、ルーヴルと違って国立国際美術館は展示スペースは全て地下に埋設されているのですが…)。関西人は地元に居ながらにしてルーヴルをヴァーチャル体験できるのだなというオハナシでした。

そいでもってまたしても「ガラス三角形」なんですが、地下には地下でこれまた外部の光を採り入れるためにこんどは「逆さガラス三角」がありまして、まぶしいばかりのパリの陽光を地下のフロアーにとどけておりました。これでもかという三角ガラスのもてなしに、設計者のペイ翁のガラス三角に対する尋常ならぬ思い入れを感じました。

それぞれの大きさの違いや配置から、地上と地下のそれぞれのガラスの三角は別々の場所にあると理屈の上では分かっているのですが、どうにも同じようなイメージを地上と地下で見せられて、見ている側の私としては巨大なガラスの三角形を2つくっつけたようなものが地面に半分めり込んでいるような構造をイメージしてしまいました。でもこのイメージって何だか某新世紀なアニメに出てきた敵キャラのコイツに似ているような感じがするんですが…。

さてそれでは地下のチケット売り場で入場券を9ユーロ(約1,440円=2008年2月当時)で購入して遂に憧れのルーヴルに入る事にしましょう(^∀^)。

では次回からはいよいよルーヴルのネタを「館内写真つき」で綴ってゆきます。…美術館によく行く方々にしてみれば「『館内写真つき』とは一体どういう事だ!」とお感じになる事でしょうが、その点についてはおいおい書いてゆきますのでお楽しみに。「世界一の美術館」の意外なグダグダの一面か明らかになります。ではまた次回☆(*^○^)ノ
