皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。
著名な歯科衛生士の井上 和さんが、本を出版されました。彼女のセミナーに参加したこともあり、その説得力がとても印象的でしたので早速購入しました。
セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Working篇
くぼあやこさんの、なんともホッコリしたイラストに彩られた表紙がとてもウェルカムな感じです。「さあみんなで読んでね」というオーラにあふれています。
今の井上さんを知っている方は、彼女が駆け出しの頃、「ただ唾を吸って、セメントを練るだけの衛生士だった」なんて信じられますか？
彼女のようなスーパーDHは卒業直後から、いや学生時代からバリバリに動き回ってたんだろうなって思っちゃいますよね。「そんなの私には無理ムリ！！」って考えるのが普通でしょう。
ところが彼女もあなたと同じ、普通の衛生士だったんです。でも色々な出会いをしっかり掴んで、少しづつ、絶え間なく階段を登って、今の「カリスマDH 井上 和」があるのです。
その階段を登るためのヒントとか、コツとか、心がけておいた方がいいポイントがこの本にはキラ星のごとく、具体的に散りばめられています。しかもごきげんに自分で実行できるんです。
でもそれは、「こうすればラクして出来るよ」といった小手先の話では全くありません。正面からドーンと取り組まないといけないテーマも少なくない。ごきげんは待っているだけは手に入らないのです。
ただその分、しっかり取り組めばやりがいとか、達成感とか、とても嬉しいことが返ってくる。何となく日々を過ごすのではなく、みんなそこまで来て欲しい！強烈なメッセージが伝わってきます。
ですから読んでいると「ちょっと厳しいなあ」と思ったり、脳天から一刀両断、バッサリ斬られちゃったなぁと感じたりすることもあるでしょう。でもそれを素直に受け入れられる気がするのは、この本全体に流れている「愛」のおかげです。患者さんに向けた愛、歯科衛生士という職業に対する愛、そして自分と同じ道を歩もうとする後輩への大きな愛です。
「わたし、今のままでいいのかなぁ？」と停滞感を感じている衛生士の皆さんにはこの本を是非手にとって欲しい。そして周囲にもおススメしましょう。
われわれ歯科医師にとっても、臨床のパートナーとして衛生士さんとどう向き合っていくか、彼女たちが最大のパフォーマンスを発揮し成長するためにどんなサポートが必要なのか、多くの示唆を頂ける内容です。
歯科界のある意味根幹的な、重いテーマをサラリとエッセイ風にまとめきった編集もさすがです。もうこれは読むしかありませんね。
セルフコーチング 毎日をごきげんにする方法 Enjoy Working篇
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