皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。
先日文化放送に出演した際のテーマの一つが「ノンシュガー」でしたが、アメリカ心臓病学会(AHA)からまた気になるデータが発表されました。
AHAはアメリカの心臓病治療をリードするトップ学会で、乳幼児の糖類摂取についても思い切った勧告を出すなど注目されている団体です。
疫学研究として有名なフラミンガム第2世代コホート(Framingham Offspring Study)を分析した結果、年齢、教育、性別、カロリー摂取、食事の質、身体活動量、喫煙などを調整しても アスパルテーム、サッカリン、アセスルファムなどの人工甘味料入りの飲料を日常的に摂る人は、そうでない人に比較して虚血性心疾患のハザード比が 2.96 、同じくアルツハイマー病のハザード比が2.89と有意に増加していたとのこと。
その一方で、糖分を含む飲料では違いは見られませんでした。
(Stroke. 2017;48:00-00. DOI: 10.1161/STROKEAHA.116.016027.)
これは観察研究(前向きコホート)ですから、他にも調整すべき要素(たとえば糖尿病など)もあるため、明確な因果関係を示すものではありません。ですが、このような懸念のある甘味料を好んで摂る必要は全くないでしょう。
また、糖類入りの飲料が肥満など様々な問題を引き起こすという報告も多くありますので、良質の水がいちばん安全ですね。
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◆目次
序章 口の中の恐ろしい「もの言わぬ病」
第1章 全ての病気は歯から始まり、腸に至る!
第2章 認知症の原因も口の中にあった
第3章 食べていると確実に死に近づく食べもの
第4章 自分でできる歯と口のケア
第5章 いい歯科医とダメな歯科医
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