前立腺と歯周病の深い関係 | 118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

健康な人生を満喫している人は歯科と上手に付き合っています。歯科医師として日本初のアメリカ抗加齢医学会認定医が、歯科とアンチエイジングの意外な関係について語ります。

皆様こんにちは。
栄養を科学する抗加齢歯科医
森永宏喜です。

歯周病と全身疾患との関係は、
このブログを読まれている方
ならもう何度も聞かれている
のではと思います。

心臓疾患、脳卒中、そして
糖尿病などですね。


口腔から遠く離れた臓器にも
炎症性活性物質(サイトカイン)
を通して悪影響を与える歯周病
のコントロールは、健康と
アンチエイジングの重要な
キーワードですが、「前立腺」
に対しての研究を目にしたので
ご紹介します。

前立腺炎は男性のQOLを低下
させる慢性炎症である。

 米国の研究者は、1年間以内
に生検とPSA検査によって
前立腺炎と診断された年齢
21歳以上の27人の男性を
調査した。

 前立腺の症状は国際前立腺
症状スコア(IPSS)で評価
された。  

27人中、21名はは炎症を
持たないか、あるいは軽い
炎症であったが、15名が
生検で悪性像が確認され、
2名が炎症と悪性像を併発
していた。  

 すべての被験者には少なく
とも18本の歯があり、
全員がが中等度から重度の
歯周病だった。
彼らは歯周病治療を受けて、
4~8週間後の再評価検査
で有意な改善がみられた。

その間前立腺の治療は受け
なかったが、27人中21人
のPSAレベルが低下した。

 炎症レベルが高いほど、
歯周病治療によりその改善
の度合い大きかった。
IPSS症状スコアも同じく
改善した。


研究のリーダーは

「歯周病治療により前立腺症状スコアが改善し、歯周組織の慢性炎症に悩まされる男性たちの PSAレベルが低下した。心臓の手術前や妊娠を希望する人と同じように、歯周病治療が前立腺治療のスタンダードになることを願っている。さらなる大規模なRCT(無作為ランダム化試験)が必要だ」

と述べている。

一見縁が遠そうな口腔と前立腺
の関係が示唆されたことになり、

「もはや口腔の健康と関連しないと言い切れる臓器などない」

という感じですね。

専門家の先生方はOpen accessの文献ですので是非ご参照ください。

Periodontal Treatment Improves Prostate Symptoms and Lowers Serum PSA in Men with High PSA and Chronic Periodontitis

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