こんにちは、神社伝書びと 守本です。

 

伊勢神宮シリーズ 外宮の2回目になります。

これまでの記事はこちら

 

(外宮1)

 

外宮(豊受大神宮)のご参拝を終え、次は

ある一画へ・・・

 

 

3つの別宮があるエリアへと向かいます。

別宮(わけのみや)とは

正宮に次ぐお宮のことです。

亀石というところを渡っていく

んですが、石は撮ってなくて

かわりに、横の池の写真。。

 

境内図を切り取って書き込みました。

 

 

1番奥にある「多賀宮」に向かって行くと

左手に輝くお宮が見えてきます。

↓別宮の風宮(かぜのみや)です。

 

風宮のご祭神は、風雨を司る

級長津彦(シナツヒコ)命さま、

級長戸辺(シナトベ)命さま

です。

 

 

めっちゃ人が並んでいます。人気なんですね。

 

その額の宝石を大切にしなさい

 

と言っていただきました。

第三の目のことでしょうね。

色で言うと、青とか紫になります。

その色のことを、宝石と言って

くださったようです。

 

次に、多賀宮に向かう進行方向の右側に

ある、別宮の土宮(つちのみや)です。

 

ご祭神は、大土乃御祖神

(オオツチノミオヤノカミ)さまです。

もともと外宮周辺地域の鎮守神でしたが

外宮の鎮座以降、外宮宮域の地主の

神として祀られるようになりましたが、

外宮の近くを流れる宮川の氾濫を

おさめる堤防の守護神として、

お祀りされるようになりました。

その際に別宮に昇格したのだそうです。

 

 

ここは、子宮の中にいるような

温かな安心感があります。

(男神さまですが)

 

水防の神様としてお祀りされて

いますが、何か、もっと・・

エネルギー体である地球との

リンクも感じます。

実は密かに大きなお役目を

果たしていらっしゃるのかもですね。

 

今書いていて思ったのですが、

昨年(2020年)末に「土の時代」

から240年ぶりに「風の時代」に

入ったと言われていますよね。

私は風の時代にはあまり詳しくないですが

この場に「土宮」と「風宮」がある

ことも、面白いですよね。

 

次は、多賀宮(たかのみや)に

向かう階段を登ります。

本当は、多賀宮、土宮、風宮

の順のご参拝が良いのだとか。

(各お宮の格の高い順です)

 

 

階段は直線はなくて、

2回方向が曲がっています。(多分)

上の写真では、登ったら左に曲がり

階段が続きます。そしてその階段を

登ったらまた左に曲がって登る。

なので、階段登る距離がどれくらいか

登る前には見えません。

 

この階段の下に、制服を着たガードマン

のような方がおられて、

「この階段は98段あります。」と

声をかけてくださっています。

後でこの方と和やかな会話をする

機会があって、お聞きしたところ・・

 

内宮から巡り始めた人が

外宮の奥にある多賀宮の階段の

途中で力尽きることがあるそうで。

 

ガードマンさん(?)に抱えられて

降りる人さえいるのだとか。

それで、予め段数をアナウンス

してくださっているのだそうです。

 

その98段を登っていきます。

 

階段を登りきると、多賀宮が見えてきます。

ご参拝の列は結構長く続いていました。

人気なのですね。

 

 

ご参拝のあとは、横にずれて

写真を撮りました。

 

多賀宮は、外宮のご祭神である

豊受大御神の荒御魂をお祀りしています。

公式サイトでは、荒御魂のことを、

「荒々しく格別に顕著なご神威を

あらわされる御魂の働き」と

書いてあります。

 

 

私は以前から、こちらでは畏れの

念が強く湧きます。

 

自分の内の醜い部分を

見透かされているような・・。

そんな気がして、どぎまぎ

するんです。

 

はっハッここは、もしかしたら

自分の内の「見たくないもの」と

向き合う場 なのかもしれない。

後からですが、そう思いました。

 

ここの神様は、

心静かに自分と向きあい、

否定している事実を対峙する

力をくださる、のかも。

心の禊をさせていただける場

なのかも。

 

そう思えば、その心の禊の間

土宮の神様は

地に足を付けブレないように

風宮の神様は

邪が入って間違った方向に

流されないように

支えてくださる、ように感じるのです。

 

(多賀宮の古殿地)

 

せっかくですので、やってみました。

私の悪い癖は、「言い訳」です。

仕事など公の場では言い訳を

しないように、自分を律しています

が、自分自身の生活に関しては

心の中でしょっちゅう言い訳してます。

「疲れてるから・・」とか、

「やること沢山あるから・・」とか。

 

心の中だけで言ってるので

どうして誰も責めないのに

言い訳するのかな・・・

 

と思いました。

それで、そのココロをさらに

深く見てみたのです。

すると、、、

 

「ちゃんとできない自分を責める

自分がいるから」言い訳をする、

んだと気が付きました。

 

自分に甘いんだと思ってましたが

めちゃくちゃ厳しかったのです。

 

結局は「自分を愛する」という

最初の課題に行きつくんだな、

と思いました。

 

なんだ、わざわざ言い訳して

ちゃんとできないってことを

渋々受け入れるんじゃなくて

「あはは、それも私」って思えば

簡単だったんだな。

完璧主義ホントいらない。

 

なんだか、少し気持ちが軽く

なったように思います。

 

豊受大御神の荒御魂さま

級長津彦命さま

土乃御祖神さま

ありがとうございました。

 

丘の上にあるからか、じっとしていると

蚊が寄ってきたので、早めに退散しました。

 

階段を降りて次に向かったのは、

土宮からさらに奥まったところにある、

下御井(しものみい)神社です。

 

 

前回ご紹介した、日別朝夕大御饌祭など

でお供えする水は、上御井神社(ご参拝不可)

でいただくのですが、上御井神社に

不都合があった時に使用される

井戸をお祀りしています。

 

あと、境内ではもう一か所、ご参拝したい

ところがありました。

 

北御門参道を通って向かいます。

 

 

目指す神社は、先ほどの境内図には

載っていません。

なので、別の境内図を公式サイトから

お借りしました。

 

美しい鳥居。

 

脇道に入って行きます。

 

森林の中をけっこう歩き

ちょっと不安になってきたところ

目的の神社を見つけました。

 

 

↑度会国御神社・大津神社

(わたらいおおくにみじんじゃ・おおつじんじゃ)

です。

 

度会国御神社は外宮神主家であった

度会氏の祖神をお祀りし、

大津神社は五十鈴川河口の守護神を

お祀りしています。

 

これで、外宮の境内のご紹介は終りです。

次回は、境外のお宮をご紹介しますね。

 

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