こんにちは、神社伝書びと 守本です。

前回、前々回の記事ではたくさんの
コメントをありがとうございました。
興味深く、また有難く読ませて
いただきました。
皆さま、この困難の時期を
共に乗り越えて行きましょうねニコニコ

さて、中断していた、伏見稲荷大社の
続きです。

伏見稲荷大社①
伏見稲荷大社②
伏見稲荷大社③左矢印今回はココ
八坂神社
平安神宮
晴明神社
北野天満宮
平野神社
貴船神社
賀茂別雷神社
賀茂御祖神社

稲荷山の頂上まで登り、
神様信仰について思いを馳せながらの
下山でした。



一般に言われていることではありますが
お稲荷さんは、もともとは
商売繁盛の神様である前に、
稲が良く実るように祈られていた
農耕神が始まりなのだと思います。



今回は、右回りルートの帰り、
⑦長者社→⑧薬力社→⑨御膳谷→
⑩眼力社→⑪田中社 です。

まずは、長者社です。




長者社は、御劔社ともいうようです。
賀茂玉依姫さまがお祀りされています。
賀茂玉依姫さまかどうかはわかりませんが、
ここは女神さまですね。
ご神体は、社殿後ろにある御劔石
だそうです。
が、私は気づかず社殿にご参拝したのみ。


名前の由来は、伏見稲荷大社を建てた
秦氏の祖先が長者だったことからのよう。
そして、ここの霊水で「子狐丸」という
名の、名刀が打たれたというような
謡曲もあるのだそうです。
だから御剱なのですね!

さらに、降りて行きますと
薬力社があります。



ご祭神は、薬力大神さまです。
無病息災、身体安全のご加護が得られる
ということです。
わらじがたくさん奉納されていますが
藁にも縋る思いを現しているのだとか?
こちらのご神水を持ち帰り
薬を飲むと良いのだそうです。
とはいえ、ここも気づかずご参拝のみあせる



薬力大神様は、謎の神様でした。
ちょっと仙人ぽい感じでしたが
ここでは、人の祈りの思いの強さに
圧倒されて、あまりよく
わかりませんでした。

さらに降りて行きますと
少し開けた感じになります。
御膳谷です。



ここは、一、二、三の峯を拝する
渓谷となっているそうで
かつては、御饗殿(みあえどの)が
あったとのこと。
今は祈祷殿で、朝、夕と神饌が
捧げられています。

階段を登り、祈祷殿の方へ。


両側には良い感じの狛狐さんが。
 

祈祷殿。
周りにもびっしりと小さな鳥居がある
のがみえますね。


私が来た時、ちょうど
神職さんがご神饌を捧げに
来られていました。
正装というのか、かなりきちんとした
服装と靴で、ここまで
上がって来られるのは大変だろうな、
と思いました。
写真撮影はご遠慮くださいと
言われましたので、一連の写真は
撮っていません。

ここでは神様のお姿を見ることは
ありませんでしたが
ここは開けた空間になっており
少し散策をしました。


奥村大神と書かれたお社が
奥にありました。
どのような神様なのか、全く
よくわかりませんでした。
怖くはないのですが
ちょっと威厳のある神様でした。
ご参拝したら、「うむ」と言われました。
私はここの神様が結構好きでした。

さらに降りて行きます。


次は、眼力社です。
ここがまた、変わっていました。

まず人目を引くのは
手水を吐き出す狐さん。


ちょっと怪しげな雰囲気で
ちょっとユーモラスで
いい絵をいただきました。

この狐さんのお隣のお社が
眼力社です。


眼力大神・石宮大神さまが
お祀りされています。
もちろん眼の神様で、眼病平癒はもちろん
先見の明や眼力も授かるのだとか。
商売繁盛や相場のご利益もある
と、されています。



ここは、明るく活気を感じる場所でした。
薬力社が命の灯をともすような場で、
深い信仰とささやくような祈りが聞こえる
密やかな感じだったのに対し、
眼力社は、命の灯が輝くような、
さっぱりとした明るい信仰の場でした。

京都伏見稲荷の眼力さん
というサイトがありました。
興味がある方はご覧になると
良いかもですね。
(リンクは控えさせていただきます)

こちらの隣には、常吉大神さまという
電気の仕事にご利益がある神様を
お祀りする石もあったようです。

さあ、四つ辻に戻ってきました。
写真は、右回りで一周して戻ってきた
ところです。
写真の左手に右回りの登山口があります。


ここ四ツ辻には、仁志むら亭という
俳優 西村和彦さんのお兄様が
されているお茶屋があるそうです。
私が行った時間は、お茶屋はどこも
開いていませんでしたので、
一切休憩はしていませんが・・

写真の右手にある鳥居が、田中社。
ここで、行きにはご参拝しなかった
田中社に詣でます。


扁額には「権田夫大神」とあります。


何かすごく女性の雰囲気がする、
と思ったら、人気を授ける神様と
言われているよう。芸事をなさる方が
ご参拝に来られるのだとか。
だから女性の信仰が篤いのかも
しれませんね。

田中大神は、実は大己貴命(オオナムチ)
または、鴨建角身命(カモタケツヌミ)
とも言われているようですね。
公式HPには書いてないけれど、
そのように書かれているサイトを
数多く見かけます。
だから、ご祭神は女神さまではない
のかもしれないけど・・
兵庫県にある、権田夫天神のご由緒では
ある女性が修行をし開眼したことが
きっかけで権田夫大神を祀ると
いうお話があるようなので、
私はそちらの方を感じ取るのかも
しれないですね。

この田中社の背後にもご神蹟が
たくさんありますが、
その上からは素晴らしい眺望が
得られるそうです。
私はもし行っても霧で見えなかったと
思いますが。


(田中社のところにある白光大神さまの鳥居)


この下りの参拝の道みち、
私が特に感じたのは、
やはり人の信仰の篤さでした。
祈る人々の残像とか
祈りの声のようなものが
強烈に感じられました。
その強烈さに紛れて、逆に神様そのものに
ついては、あまりはっきりと
見分けることはできませんでした。

ただ、「〇〇大神」と書かれているのは
ここ独特の呼称で、本来は違う名の神様
なんだろうな?
という印象はありました。
そのことが、いっそう神様がたの存在を
謎にしていました。

「お山をし」て、私が個人的に思ったのは
ウカノミタマさまと眷属神以外の
稲荷神と総称される神様は、

「人が作った神様だ」
ということでした。 


例えば石を神の依代に見立てて
「神様、稲がよく実りますように」 
と、人が心から祈り続ける。
するとちょっと良いことあったりして
さらに人が集まって祈り続ける。
そうやって信仰が先に生まれる。

すると、自然の中から、
願いを叶えてあげたいと思う
存在が現れるのです。

田の土にいる精霊や、川の精霊、
そういうものの中から進化して
生まれるのかもしれませんし

何もないところにエネルギーが集まって
形を成すのかもしれません。
過程はわかりませんが、
稲荷神とは人が無から生み出した神、
なのかなぁと思いました。
人の願いに呼応するように存在する、
それが稲荷神なのかなと。



そう思ってみれば、
お稲荷さんが人の信仰を求めるという
理由が、わかったような気がします。
信仰から生まれた神様であれば
信仰がなければ存在できないから。
信仰があれば成長できるから。
そして、そうであるならば
どのような形にも変化して
人の祈りに応えることができるのです。

あくまで、私の個人的な感想ですので
鵜呑みにしないでくださいね(;^_^A

さて、四ツ辻からの帰りは、
行きと同じ道ですので省きますね。

奥社遥拝殿へと戻る途中に
分かれ道があります。


ここを登ると、、、

↑神寶宮という
ひっそりとしたお社があります。
狛犬ならぬ狛龍ですが
見えるでしょうか(^-^;

竹林の中にある、清冽なエネルギーの
場所でした。


「十種神宝(興津鏡、辺津鏡 、八握剣、生玉、死反玉、足玉、道反玉、
蛇比礼、蜂比礼、品物比礼)
」が奉安されています。
明らかに天津神のエネルギーです。
それと、龍の。
この龍のエネルギーが気持ちのいい
ところでした。

公式には確認できていませんが
ご祭神はアマテラスさまと稲荷大神さま
なのだそうです。

↓奥社遥拝殿に戻ってきました。
ちょうど朝のご祈祷が始まるところでした。


行きよりは明るいですが
お山を下りたとたんに雨が本降りに。
人も多くなってきました。

ここでやっと、
ウカノミタマさまとお話をさせて
いただきました。

しかし・・・
ここで記録したメモが・・・・
探しても見つかりません。
(↑これも更新が遅れた理由です)

愛あるお話でしたので
書いてはいけないということは
ないと思いますが笑い泣き

私の不信心のせいか、
はたまたズボラ精神のせいか
結局まだメモが出てきていないので
また、見つかりましたらシェアを
させていただきます。
ごめんなさい。

また千本鳥居を抜けまして、
外拝殿へと向かう途中に
摂社末社があります。
さくっとご紹介しますね。

やばい、全部の写真載せれるかな。
なぞの社殿です。↓


五社相殿社↓


玉山稲荷社↓綺麗ですね。


↓白狐社(命婦専大神)

佐賀の祐徳稲荷さんでお会いした、
命婦さまです。
やっぱり白狐さんなんだ!と納得。

↓摂社群です。
ここはもう外拝殿の横くらいです。


こちらの摂社のご紹介もしたいけど
もう省きます。。

ただ、
お山にお祀りされている神様と
重複しているお社が多く、
登らなくてもご参拝できるように
なっているのかな?と思いました。

最後にもう一度、外拝殿にご挨拶。


どうしても撮りたかった巨大な
狛狐さんです。
 

稲穂をね、くわえているんですよ。
稲荷=稲成ですからね。

さてさて、後半はぎゅっと詰め込んだ
記事になりましたが
社務所も開いていましたので
ご朱印をいただき、帰ることにします。


最後までお読みくださり
ありがとうございました。


参道にあるお社です。
右から愛魂社・藤尾社・熊野社。


あ、大阪の磐船神社で見た
「オキ大神」さまは、写真を撮り損ね
ましたが、確かに稲荷山のどこかで
お見かけしました。
(写真撮ったつもりでした)

次回は、京都編を続けたい気持ちも
あるのですが、九州に戻ります。

予告の中にはないのですが
2月に行った、三柱神社(柳川市)
です。
本当はひな祭りの前にあげたかった
神社さんなんですがね笑い泣き

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