パナイ島東部 被災地支援ご報告 | ダバオ案内所

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NPO法人 日本フィリピンボランティア協会(JPVA)スタッフが現地からお届けします!

台風被災地支援活
2013年11月8日、超大型台風ヨランダ(別名台風ハイエン)がフィリピンを襲ってから2年が経ちました。台風ヨランダによって被害を受けたパナイ島東部のコンセプシオン町バランガイボトゥログという離島小学校に対し、JPVAは支援者の皆様からのご支援をもとに、学校再建支援をはじめ、教育方面での支援を行ってきました。これまでに筆記用具や教材、お菓子、そして台風によって倒れた木をかたづけるために必要であったチェーンソー等の支援を島のコミュニティと小学校に行ってきました。






鯉のぼり
学校再建にあたっては、日本、フィリピンにお住いの大勢の方からご寄付をいただきました。今回の活動を精力的にご支援してくださった中のお一人、日本舞踊家の扇寿栄之丞様が日本とフィリピンの小学校を周りながら募金活動をしていただき、その際に鯉のぼりに子どもたちのメッセージを書くというプロジェクトを行ってくださいました。皆様の真心のこもったメッセージが、ボトゥログ小学校の子供たちに届きました!扇寿栄之丞様をはじめ、鯉のぼりプロジェクトにかかわってくださいました小学校の皆様、関係者の皆様に改めて御礼を申し上げます。











新教室
皆様からの真心のご支援のおかげで、台風ヨランダによって崩壊したボトゥログ小学校に新しい教室が建ちました。被災直後は青空教室であったため、雨が降ると授業ができませんでした。




そこで、我々の支援はテントの生地を贈呈するところから始まりました。被災直後に最も必要なものは何かと現地で教えている学校の先生に聞いたところ、「子どもたちが安心して勉強できる教室がほしいです」ということだったので、新しい教室を建てるプロジェクトを開始しました。




コンセプシオンという、ボトゥログ小学校の管轄都市からモーターボートで二十分の島に学校があるため、資材の運搬に時間がかかったり、誘拐事件が発生し治安が悪化したりなど、教室ができあがるまでに多くの時間と労力を要しましたが、先日、ついに教室が完成したと現地の自治体職員から報告がありました。現在でも治安上の問題で外国人が来るのは控えてほしいということで、現地スタッフに完成した教室の写真撮影を依頼し、前述の鯉のぼりの贈呈を行いました。ご支援いただいた皆様からの思いが教室という形となり、ボトゥログ小学校の子供たち、そしてその学校に子どもを通わせるコミュニティの方々に非常に喜んでいただいております。本当にありがとうございました。


◎新教室の中の様子



◎新教室の外観





ヨランダ後
台風ヨランダから二年が経ち、被災直後と現在とでは被災地の様子もだいぶ変わりましたが、報道によるとまだまだ被災の影響を受けたまま困難な生活をしている方々も多いとのことです。JPVAとしての支援はこれで一区切りいたしますが、被災地の一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。