明けましておめでとうございます! | ダバオ案内所

ダバオ案内所

フィリピン国内で最も安全&快適な町「ダバオ」での観光、ロングステイ、生活情報について
NPO法人 日本フィリピンボランティア協会(JPVA)スタッフが現地からお届けします!

 皆さま、新年明けましておめでとうございます!
 今年もJPVAをよろしくお願いいたします。
 
 本年は日本とフィリピンの国交正常化60周年です。この節目にあたり、天皇皇后両陛下が1月26日から30日のまでの間、フィリピンを訪問されることとなっています。国賓として迎えられる今回の訪問では、大統領主催の歓迎式典やフィリピン独立の英雄ホセ・リサールの記念碑への供花、大統領主催の晩さん会などの公式行事への出席が予定されています。特筆すべきは、日系人の代表者との懇談が行われることです。天皇皇后両陛下のフィリピンご訪問に合わせて、マニラで日系人連合会の総会が開催される運びとなっており、ダバオからもイネス・マリヤリ連合会会長をはじめ、日系人会の代表が参加されます。
 
 フィリピンは太平洋戦争中、各地で日米の激戦が繰り広げられました。日本軍は1942年、アメリカ統治下にあったフィリピンを占領し、厳しい軍政を敷きました。1944年からのアメリカ軍の反攻の際には抗日ゲリラだけでなく、多くの民間人が犠牲になっています。そのため終戦後に独立したフィリピンでは、反日の感情が強く、フィリピンに残された日系人は非難や攻撃の対象となり、筆舌に尽くしがたい苦労を味わってきました。国交が正常化したのは、戦後賠償問題が解決した1956年のことでした。
今となっては、フィリピンはアジアの中でも親日的な国の一つとして知られ、戦後辛酸を舐め、貧困に苦しんできた日系人も、今では日比双方の社会で幅広く活躍しています。
 
 フィリピンはブラジル、アメリカに続いて世界で3番目に日本人移民及びその子孫の日系人が多い国です。なかでも我々が拠点を置いているダバオ市には、第二次世界大戦前、2万人を超える日本人が住み、マニラ麻の栽培で成功していました。そのため日系人が多く、網代正孝元会長率いる日本フィリピンボランティア協会が長年にわたって特に教育面での支援を続けてきた成果が花開き、今となっては日系人会インターナショナルスクール(PNJKIS)とミンダナオ国際大学(MKD)合わせて1800名を超える学生を抱えるようになり、特にMKDは介護の人材という点で日本の施設から注目を浴びています。

 JPVAは日本とフィリピンの互いの弱いところを認め合い、協力し、支え合っていく、「日比の相互補完活動」を進めることを使命とし、今年も一年努力してまいります。皆様の引き続きのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。皆様にとりましても2016年が最高に素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

JPVAダバオ事務所 町田隆一