2011.01.22 モントリオール 晴れ


今日はモントリオール観光をしてから、夜にケベックシティへと
VIA鉄道で向かいます。


今日は「晴れ」というものの、やっぱり寒く、
昨日の天気予報では、日中もマイナス15℃程度だったと思うのですが
ずっと外にいるのは結構つらかったです。
カナダの都会で、地下街が発達するのも頷けます。


まず初めに、聖ジョセフ礼拝堂へと行きました。

街の中心部からはちょっと離れていまして、地下鉄に乗って行きました。
行く前に、観光客向けのワンデーパス(8ドル)を購入しました。

最寄の駅について、計2人に道を聞いて(汗)、歩いて10分くらいでしょうか。
突然ガイドブックで見覚えのある建物が現れました。


この礼拝堂は、旅行会社の人にお勧めいただいたスポットで、
ジョセフという方に捧げる目的で建てられたものです。
建物の入り口まで、数十段の階段を登るため、その上からは
モントリオールの景色が一望できて素敵なところだと思いました。
モントリオールの中心地の反対側が見えるわけなので、
高いビルなどはない風景が広がっていました。


礼拝堂を見て、そして見物の一つ、聖ジョセフの心臓を見て出ました。


ここは、まさに「心臓」だけが何か液体物の中に保存されているのです。
恐ろしくて写真は撮りませんでしたが、よほどこの建物がジョセフや
その周りの方々にとって大事な場所なのでしょう。


ここを出て、次はモントリオール美術館へ。


ここで、なんと頭痛が発覚。
疲れかなと思ったのですが、多分肩こりからくる頭痛と思われます。
昨日から、リュックと一眼レフを肩からぶら下げて、長時間歩いているので
首筋から脳みそにかけて、ちょっと違和感を感じます。
やばいっと思いましたが、その理由と推測される以上、どうしようもないのですが、
でも私は病気への精神的免疫がないもので、今日の観光はちょっと早めにきりあげよう
と思いながら、美術館に入りました。


そうだ、美術館はかばんをクロークに預けられるから、
ちょっと長居しよう、と思いながら。


この美術館は無料です。

ただし、入り口でおおっぴらに寄付金を集めていて、
入り口でわざわざ一人ひとりに声かけて寄付を募っているので、
美しい無料ではないですが。。。


この美術館も、あらゆる時代の絵画、カナダの歴史を図る絵画、と取り揃えているのですが、
やはりモネからピカソまでの歴史を探る部屋が私は気に入りました。

やっぱりピカソの絵のもつエネルギーはすごいよなー。
モネの表現力もすごいですよね。
ちょうど昨日行った、オタワの美術館にも、西洋の絵画を並べてありましたが、
あれだけ多くの絵画が歴史順に並べてあっても、やっぱりモネの作品はすぐに目をひくのです。
そして、誰の絵とも違う。
芸術家の芸術家たる偉業を成し遂げた人物だと思ったものです。


あとは、個人的な今日の目玉はノートルダム大聖堂でしょうか。
セリーヌディオンが、結婚式を挙げた教会ということでも有名です。
ここは、見学に5ドルかかります。

入ったとたんに、正面の青い光が醸し出す独特の雰囲気に魅了されます。
そういえば、これまで青い教会ってあったかしら??

両壁面のステンドガラスも素敵です。


でも、今日の聖ジョセフ大聖堂も、このノートルダム大聖堂も、
もう観光地としての立場を確立しているようで、
そういうのって、キリスト教を信じる方々は、特に何も思わないのでしょうか?
ちょっと気になりました。


さて、カナダでは、トロントでもオタワでもモントリオールでも、
マクドナルドを差し置いて、勢力を持っているカフェがあります。

Tim Hortonsです。

店舗数はかなり多い。多分マクドナルドより、スタバよりあると思う。
一番安いコーヒーのスモールサイズで120カナダドルというお手ごろ価格。
今日は、駅の改札出てすぐのTimで行列を見ましたし、
ビルのテナントに入っているTimの入り口には、
レジへ向かう人の列を誘導するようなカラーコーンもあり、
まさに日本でいうマクドナルドの地位は、カナダではtimかなと。

こういうお店があると、結構観光客も便利なので、ありがたいです。


さて、今日は「BEST WESTERN」というホテルに泊まったのですが、
ここでカナダで初めてバスタブに出会いました!!
前述の通り、肩こりがひどいので、ぜひぜひお風呂につかりたいと思っていたので
本当にうれしかったです。


チェックインのときに、フロントのかっこいいお兄さんに
丁寧に地図の説明もしていただいたり、シャンプーリンスもパンテーンだったこともあり、
このホテルが好きになりましたねー。

単にそれなりの値段っていうだけなんですが。。。


今夜の夕食は、モントリオールから買ってきたものです。

スモークチキンで有名な「シュワルツ」というお店のスモークチキンのサンドイッチを
買っておいたのでした。

このお店、私が行ったのは15時頃だったのにかかわらず、
店の外にまで行列が出来ていました。
イートインの人が多く、店は満席。まあでも回転が速いので
10分くらいで中に入れたかと思います。


で、味なのですが、予想通り、という感じでした、残念ながら。
時間経たずにすぐに食べれば、もっとおいしかったかもしれません。


でもいずれにせよ、すごいボリュームで、薄いパンに、
これでもかっという具合に薄く切ったチキンを何重にもしてはさんでくれています。
(ちなみに、これの製造時間は1~2分。切ってはさむだけなので)
それで、まずくはないのですが、ちょっとチキンの匂いに飽きてしまって、
完食はできませんでした。
今度、一人でなかったら、ぜひイートインで!!と決心。

2011.01.21 オタワ くもり時々雪


今日は、昨日旅行会社でとってもらったチケットを持って
フレンチカナダへの一人旅に出発です!!


トロント→オタワは、VIA鉄道という、日本でいうところの新幹線に乗って
4時間程です。結構長いんですね。


オタワは、いわずと知れたカナダの首都。

やはり国会議事堂、裁判所、国防庁などが近くにまとまっていて、
まさに行政の中心地、という感じがしました。


また、世界遺産があります。

リドー運河です。

夏は非常にきれいな運河で、クルーズなども出来るようなのですが、
冬は前面が凍って、世界最長のスケートリンクになります。

ガイドブックでこれを読んで、そして行ったら「これか!!」という感じで
本当に大勢の方がスケートをしていらっしゃいました。


morimismのブログ ←リドー運河

オタワの目玉は、地味ですが、国会議事堂かと思います。

私は、最初に国会議事堂に行きたくて、Laurier Ave.Bridge に差し掛かったとたん
右のかなたに見えるんですねー。

古い趣のある、そしてグリーンの屋根を持った国会議事堂が。
結構感動的です。


morimismのブログ ←奥の左側が国会議事堂


morimismのブログ ←国会議事堂のド正面


国会議事堂とその近くのホテルが非常にオタワの街をおしゃれに魅せています。

また、国会議事堂の奥には、ウタウエ川を拝める遊歩道になっていて、
絶景です。

morimismのブログ ←オタワの街

なので、金曜日の昼間でしたが、何人かのカナディアンがカメラを持って
国会議事堂を楽しんでいました。


その後は、ノートルダム聖堂、カナダ国立美術館に行きました。


morimismのブログ ←ノートルダム聖堂。オタワ最古の教会です。

morimismのブログ  中はすごいっ(後で回転させますね。。。)


morimismのブログ ←そして、ノートルダム聖堂のすぐ隣がカナダ国立博物館。


カナダ国立美術館は、とても大きくて、迷子になりそうなほどでした。
ちょうど今、現代芸術の特別展も行っていて、それもあってか
結構現代芸術の品揃えがいい美術館という印象です。


私は、そんなに現代芸術を好きでなかったのですが、
最近、現代芸術を見て、楽しいと思うようになりました。


でも、やっぱり中には理解不可能のものもあって、たとえば今日見た中で
キャンバスを真っ黒に塗っただけの作品をみて、これでアートですって言われても
それは認める気にはなれないなと思うのです。


それは、あまりにメッセージが曖昧すぎて、
かつ技術的にも簡易なものと言わざるをえないですよね。

やはりメッセージを言葉の代わりに、絵や彫刻で発するのが芸術家なので
そういった意味で、多くの人に訴えるものでなければいけない。


ちなみに、現代芸術はその作品の背景が白の方がいい作品が多いかな、
と思うのですがどうでしょうか。
でも、それは作品自体のメッセージ性が弱い証拠かと思うので
それは今後の芸術界の危惧する点だと思っています。


今晩は、またVIA鉄道に乗って、モントリオールまで移動します。
オタワ→モントリオールは2時間です。


それで、今日は結構疲れましたので、ホテルにチェックインして間もなく、
私は就寝させていただきます。

皆さんご存知のように、モントリオールはフランス語が話されます。
TVを付けて、英語の番組を見ていたら、フランス語の字幕まで現れて、
その徹底振りに驚きました。

■BOOK「錦繍」宮本 輝/作


今、私はカナダに来ています。

一応目的は英語を勉強すること。

私は、全世界の人々が英語を話す日が来ると思っています。

でも、カナダでそのことを思うとき、それは日本語が消えることなのかと、
ふと思ったことがありました。

言葉というのはその国の成り立ち、文化が往々にして反映されます。

「○○でございます」というのも「マジでっ!?」というのも、
日本人が「今」を生きてきた結果であって、誰にも否定できるものではありません。


そんなことを徒然に考えていたときに、この本を読みました。

この本をカナダで読むことになったのは、まさに「神の仕業」としか思えません。
私は神を信仰しているわけではないのですが、
何か人あるまじき力の存在を認めざるをえないほどの衝撃だったのでした。


この本の魅力はなんといっても「日本語の美しさ」。

「昔は誰でもそうだったよ」というレベルではない美しさであることは
私にも断言できます。

もちろん上流階級の女性のしたたかな表現力と
その女性と心添わせる男性の図らずも暗鬱とした文章は
こうあるべき、いやこうあったのかもしれませんが、
その文体のおかげで、この作品の訴えがより一層
滑りこむように、すらすらと心に染みてくるのです。
この文章力と構成力は、ひとえに宮本氏のなせる業でしょう。

そして、本ではなかなか涙しない私が、なぜか不覚にも目頭を熱くしたものです。


そういった具合に、まずは美しい文体に魅了され、
それでも「結局はロマンスものか」とちょっと落胆しかけたのですが、
最終的には、これは「人間ドラマ」として私の中では落ち着いています。


確かに、中心人物である有馬靖明は、妻であった勝沼亜紀に対し、
自分の恋心のために非常に人生におけるダメージを負わせたように思われます。


ですが、その後も身を固めることなく、そして定職につくことなく
浪々と生きているのはなぜか。

彼自身が人生の行き先を見失っているからと思われます。


厳格な「仕事の鬼」である亜紀さんのお父様ですら、
老齢になっても恋を味わってしまったように、恋はいつでも予期せずに人に襲ってくるもの、
そしてそれを射止めることができるのはわずかな人。

そのはかない夢を実らせることができなかった人は、その後どうなるのか。

少し前の日本なら、仕事がその穴を埋めてくれたかもしれませんが、
多分それは最善の策ではないはずで、その穴埋めを度々人は失敗するのではないでしょうか。


だから、この物語では、決して有馬靖明は悪者ではありません。
そして、勝沼亜紀さんも、決して犠牲者ではないのです。
そして、勝沼亜紀さんのお父様も「勝ち組」ではありません。


でも、この一見暗いテーマでのみストーリーが続くこのお話も
「ハッピーエンド」で結ばれます。


それは、物語の中盤から、助走が始まって、ついに最後の手紙のやりとりをするときには
有馬靖明も勝沼亜紀も、ついに将来に向かって蹴り出すことが出来るからです。

でも、その将来の成功する可能性が、一見かなり低くみえるところは
非常にこの本の巧妙なところだと思っていて、
そのおかげで、「日本文学」らしさを保ちつつ結びをしている、とも言えるでしょう。


人生の転機の今だからそう感じたのか、
もしくはカナダの地で読んだからそう感じたのか、
またはただただこの作品が私の好みだったのか、、、
多少なりとも悩みをもっている人、日本ってもうだめかもと思っている人、には
必ずや力になる本かと思います。