瑠帷の家 -7ページ目

瑠帷の家

いつでもだれでもいらっしゃい。

(Yahooブログ「瑠帷の話」から移転)

今宵の舟は月の舟
 
酒の瓶をいくら空けても
悲しみはまだ眠らない
月の舟をいくら漕いでも
果てのない海
 
岸をいくつ数えたなら
心 安らかに眠るだろう
星をいくつ数えたなら
涙 止まるだろう
 
転がる空瓶に涙を詰めて
波に流してみても
いつしか甘い酒
手元に甘い酒
 
今宵の舟は月の舟
ささやかにしか照らせない
傷つき さ迷い 眠れぬ者を
なだめるように照らすだけ
 
生きる悲しみ たとえ多くても
星の数よりきっと少ない
グラスの氷 溶けるように
悲しみもみんな 溶けてしまえ
 
古びた酒を宙にかざして
月に透かしてみれば
いつかの甘い夢
夢見た甘い夢
日々は過ぎてゆく
 
ねえ 起きてよ
あなたに訊きたいことがあるの
ねえ 起きてよ
奇麗な顔ね
 
ずっと待ち続けてた
こんな私でも愛される日があると
あなたの目線を追いながら
日々は過ぎていった
 
過ぎてゆく日々の中で
不意に気づかされる
あなたの目線の行く先に
まるで私はいない
 
ねえ 起きてよ
あなたに言いたいことがあるの
ねえ 起きてよ
いつまで寝てるの
 
ずっと待ち焦がれてた
私が愛してもいい人がいると
夢にも嘘にも見放されて
日々は過ぎていった
 
過ぎてゆく日々の中で
悲しいことがある
あなたの愛するあの人が
この世から消える
 
ねえ 起きてよ
あなたを待ってる人がいるの
ねえ 起きてよ
 
いくら待っても起きない人を
あなたは待っている
いくら待っても起きない事を
わたしは待っている
 
ねえ 起きてよ
あなたに訊きたいことがあるの
ねえ 起きてよ
あなたに言いたいことがあるの
ねえ 起きてよ
あなたを待ってる人がいるの
ねえ 起きてよ
奇麗な顔ね ほんと
わたし 素敵な人になる
 
わたし 素敵な人になる
きっと 素敵な人になる
いつか あなたが振り向くような
わたし 素敵な人になる
 
隣の町にもあなたみたいに
やさしい人はたぶんいる
そんなどこかの誰かじゃなくて
わたしはあなたが好きだから
 
わたし 素敵な人になる
きっと 素敵な人になる
たとえ あなたが誰を好きでも
わたし 素敵な人になる
 
期待するだけ無駄になるよと
訳知り顔で誰かが諭す
言い返そうと後ろを見れば
鏡のわたしの顔だった
 
わたし 素敵な人になる
きっと 素敵な人になる
たとえ あなたが誰を好きでも
わたし 素敵な人になる
本音
 
あなたに好きと伝えたのは
あたしが言いたかったから
こんなに一緒にいたいこと
あなたに気づいてほしいから
 
人の間で傷ついて
さ迷い果てたあなたに
もう二度とこれ以上は
人に迷ってほしくないから
 
でも あなたに言えない本音を言うなら
もっとはっきりとした返事が
あたしは欲しかった
 
あなたに言われて
一番 うれしかったのは
好きと言ってくれて
うれしかったという言葉
あなたに言われて
一番 かなしかったのは
好きと言ってくれて
ありがとうという言葉
 
わたしのこと
嫌ってほしいわけじゃないけど
よけいな夢は
あたしの眠りを邪魔する
 
もし ただ一言
好きと言ってくれたなら
あたしはどんな笑顔になるか
わからない
歌なんてやめた
 
軽く歌えば冗談 いくら好きでも冗談
暗く歌えば 誰もがふれずさわらず
あなたのために歌い始めた歌だけど
今は誰のために歌うかわからない
 
歌なんてやめた 歌なんてもうやめた
あなたに届かないなら意味なんてないもの
 
いつだったか 遠い日
おまえの歌声が好きと言ってくれたから
歌いはじめた
だけど あなたが聞きたいのは
あの娘のやさしい やさしい声
 
歌なんてやめた 歌なんてもうやめた
あなたが聞いてないなら意味なんてないもの
歌なんてやめた 歌なんてもうやめた
あなたに届かないなら歌う意味ないもの