テレビが点いている
なんとなく点いている
BGMとは呼べないような
ノイズと呼ぶには出しゃばりな
誰か言ってたろう 惰性で見てたと
続ける理由もないけれど
消すには及ばぬくだらぬ理由で
今日もテレビは点いている
ただなんとなく点いている
テレビが点いている
なんとなく点いている
BGMとは呼べないような
ノイズと呼ぶには出しゃばりな
誰か言ってたろう 惰性で見てたと
続ける理由もないけれど
消すには及ばぬくだらぬ理由で
今日もテレビは点いている
ただなんとなく点いている
なんだか哀しくなる夜は
笑うに笑えず泣く夜は
胸裏ことばがこぼれ出る
胸裏ことばが垂れ落ちる
みんな元気で生きろよと
死にたい私がほざいてる
画面(かがみ)に呟く捨て台詞
私の耳には届かない
頼らず 縋らず 往きなさい
迷惑かけずに 生きなさい
足枷ことばは誰が言う
足枷ことばは人が言う
頼られ 縋られ うれしくて
迷惑ひとつも かわいくて
けれども 鏡の立場なら
なんでもないよと枷ことば
鏡の面に映るのは
心枷無く 笑う人
鏡の面に映るのは
心枷無く 生きる人
哺乳類
迂闊に近づいて棘を刺すハリネズミ
防衛論も役立たず
触れる触れぬの話 一人で話し合い
ピンクのお腹の中で
そんなことよりネコになりたい
君が好きなもの
大陸の形が違うほど過去(むかし)なら
あるいは
気安く身を寄せて傷つけるハリネズミ
夢はひっくり返ること
カーテンとレースと窓とTシャツの先
心はあの雲の向こう
そんなことよりネコになりたい
君が好きなもの
大陸の形が違うほど未来なら
あるいは
踏切は叶わぬ恋の心音