雪玉物語
ひとつ 小さな雪玉が
どこからともなく生まれ来て
ひとつ 小さな雪玉が
いつからいつまで坂を往く
ひとつ 小さな雪玉は
転がり 転がり 転がって
ひとつ 小さな雪玉は
いつしか大きな雪玉に
転がれ 転がれ 雪玉よ
いつか坂が終わるまで
ひとつ 大きな雪玉は
往く先ばかり案じてる
砕ける時を その時を
案じながらも坂を往く
ひとつ 大きな雪玉は
坂の立ち木にぶつかって
ひとつ 大きな雪玉は
坂の真ん中 ばらばらに
転がれ 転がれ 雪玉よ
たとえ 何度砕けても
ひとつ 欠片の雪玉が
春めく風に転がされ
再び 小さな雪玉が
いつからいつまで坂を往く
転がれ 転がれ 雪玉よ
いつか 坂が終わるまで
転がれ 転がれ 雪玉よ
たとえ 何度砕けても
転がれ 転がれ 雪玉よ