瑠帷の家 -6ページ目

瑠帷の家

いつでもだれでもいらっしゃい。

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あと1杯


あと1杯と決めていたのに
何杯目のグラスを空ける
痛む頭を抱えるあたしが
グラスの底に見える


1杯目2杯目 3杯目5杯目
どれだってみんな一緒
そう あんたがいようといまいと
大したことじゃない


言い聞かせながら 飲む酒は
こんなにも酔えないのね
ふらつく足 火照ってる顔
でも 冷めきった心で言う
あんたなんか嫌い


友だちが幸せになってゆくのは
それはいいことじゃないの
取り残されたとか 裏切られたとか
こっちの勝手だから


1杯目2杯目 3杯目5杯目
どれだってみんな一緒
そう あんたがいようといまいと
大したことじゃない


言い聞かせながら 飲む酒は
こんなにも酔えないのね
進んでく針 間違う文字
また 冷めきった心が言う
あんたなんか嫌い


君は強いって 君はすごいって
何度でも言えばいいわ
けれど 忘れないでほしい
くじけそうな夜はあたしにもある

1杯目2杯目 3杯目5杯目
どれだってみんな一緒
そう あんたがいようといまいと
大したことじゃない


言い聞かせながら 飲む酒は
こんなにも酔えないのね
乾いてくグラス 渇いてく心
ああ 冷めきった心が言う
あんたなんか
あんたなんか
あんたなんか嫌い
曲がり角


喧嘩してた女友達
彼と仲直りしたみたい
もう無理って泣いてたのに
今日は二人で帰ってった


喧嘩しないあの人とわたし
険悪になるなんてありえない
でも 一度離れたなら
それっきりになりそう


会いたいなんて言えないわ
会いたいなんて言わないね
曲がり角でぶつかるみたいな
本当に気づく
わたしのこと 好きじゃないね


仕事で走り回る毎日
がんばらなきゃと扉を開ける
休みになって ため息つけば
忙しさが欲しくなる


生きてる意味をください わたしに
生きてく意味をください わたしに
そんな仲じゃない わかってるけど
もう生きていく自信がない
 
愛してなんて重すぎる
嫌いだなんて嘘すぎる
言いたい言葉と言えない言葉は
いつも同じ
あなたのこと 好きです


笑いあってすれ違い 笑顔で行き違い
好きの意味が二人 違いすぎる


会いたいなんて言えないわ
会いたいなんて言わないね
曲がり角でぶつかるみたいな
本当に気づく
わたしのこと 好きじゃないね
わたしが涙に暮れぬように
 
愚痴の一つも言わないわ
文句の一つも言わないわ
だけど悲しいときはある
心で泣いてるときはある
 
愚痴の一つも言いたいわ
文句の一つも言いたいわ
だけど言えないときはある
唇噛みしめ黙りこむ
 
あなたが笑ってくれるなら
わたしはいつでも黙りこむ
 
悩みの一つや二つなら
あなたも誰にもきっとある
わたしの涙を話すより
あなたの笑顔を聞きたいわ
 
心 ぶつけてみたならば
心 こじれることもある
あなたの笑顔が曇るなら
わたしの涙は呑みこむわ
 
あなたが笑ってくれるなら
わたしは死ぬまで黙りこむ
 
笑ってください いつまでも
わたしが涙に暮れぬように
笑ってください いつまでも
わたしが涙に暮れぬように
明日から
 
何時の頃から 鋭すぎる爪
生まれた時から それとも昨日
君の心に手をのべたなら
傷つけてしまうね
 
誰も誰も 傷つけたくない
君のことならばなおさら
傷ついた心 爪で触れたら
壊れてしまうね
 
臆病なやさしさ 捨て去って
明日からは 明日からは
君に触れたい
 
何時とは知らず 冷たすぎる手
冬でもないのにかじかむ掌
凍えた心 僕が触れても
あたためられない
 
我が身を庇う冷たさ 捨てて
明日からは 明日からは
君に触れたい
 
君のことだけ 想いすぎて
冷たい鎧が外せない
 
臆病なやさしさ 捨て去って
明日からは 明日からは
君に触れたい
明日からは 明日からは
君に触れたい
小さな命
 
もう誰一人 私を知らない
私の名前を呼ぶ人がいない
聞こえたのは同姓同名 アナウンサーの声
テレビから目を逸らす
 
そいつには
飲み仲間の一人でもいただろうか
「このバカ」って言える奴がいたろうか
次のニュースは天気予報 明日は晴れ
 
赤い風船ひとつ 飛んでいく
青い空の向こうに
枯れた木の葉ひとつ 飛んでいく
青い海のどこかに
 
忘れないよ 忘れないでと呼びかける歌
ひとりで歌えば どんなにさみしく響くだろう
誰が歌えるだろう
 
アドレス帳の名前 今はただの記号
電話してみてもひとり遊び
「この電話は現在使われておりません」
聞き慣れた声
 
転がる小石ひとつ 沈んでいく
冷たい泥の真ん中
はぐれた星ひとつ 消えていく
冷たい闇の真ん中
 
「愛してる」なんてもう言いません
「ありがとう」なんてもう言いません
一番 遺したいのは「さよなら」の言葉
でも もう誰一人言うあてがない
 
白い手紙ひとつ 忘れられる
もう読む人がいないから
小さな命ひとつ 消えていく
もう忘れる人もいない