瑠帷の家 -32ページ目

瑠帷の家

いつでもだれでもいらっしゃい。

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本当ですか
 
突然だけどあなたには
寄り添い合える恋人がいますか
あなたは含み笑いをしながら
つい最近だけどねと言ったのよ
それは本当ですか それは冗談ですか
それは今の話ですか 過去の話じゃないんですか
あなたの現実 わたしの幻
今ここで聞きたい話じゃなかった
あなたの現実 わたしの幻
今ここで知りたい話じゃなかった
 
嬉しい話ね 春が来たのね
相手はどんな人かと訊いたら
君も知ってる 一つ年下の
愛嬌溢れる あの娘(こ)なのさ
それは本当ですか それは冗談ですか
それは手違いですか 何かの間違いですか
あなたの現実 わたしの幻
今ここで聞きたい話じゃなかった
あなたの現実 わたしの幻
今ここで知りたい話じゃなかった
Earth Mother
 
笑うはずの人が泣いただろう
泣くはずの人が笑っただろう
走るはずの人が止まっただろう
止まるはずの人が走っただろう
 
Earth Mother 何を連れていった
Earth Mother 何を置いていった
Earth Mother 何を連れていった
Earth Mother 何を置いていった
 
生きるはずの人が死んだだろう
死ぬはずの人が生きてゆくだろう
出逢うはずの人が見知らぬままで
出逢わぬはずの人が寄り添うだろう
 
Earth Mother 何を連れていった
Earth Mother 何を置いていった
Earth Mother 何を連れていった
Earth Mother 何を置いていった
 
出逢うはずの人が見知らぬままで
出逢わぬはずの人が寄り添うだろう
 
Earth Mother 何を連れていった
Earth Mother 何を置いていった
Earth Mother 何を連れていった
Earth Mother 何を置いていった
 
(7月8日、愛媛新聞本紙に投稿)
旅立ちの角
 
何かの失敗するたびに
他にできることがあるわと
強がっているわ 何もできないくせしてさ
何かの試験に落ちるたび
こんなことできなくたってと
抗っているわ 何もできないくせしてさ
 
何でもできそうな気がした時期があった
何もできないとは気づきたくなかった
ただ一つぐらい ないだろうか
ひねくれ者は誰より真っ直ぐ
曲がり角では体が削れる
旅立ちの角を曲がる時には
ただの心になっているよ
 
知らない言葉を聞くたびに
そんなもの知らなくたってと
強がっているわ 何もできないくせしてさ
生きなきゃ駄目と言われたら
死ぬわけがないだろうと
抗っているわ 何もできないくせしてさ
 
すべての人を守れると思った時期があった
一人も守れぬとは気づきたくなかった
ただ一人だけは 守りたいんだ
ひねくれ者は誰より真っ直ぐ
曲がり角では体が削れる
旅立ちの角を曲がる時には
ただの心になっているよ
 
誰も気づかない強がりさ
誰もわからない強がりさ
愛を捨てたお前
 
最初は遊びのつもりかもしれない
今だけのつもりだったかもしれない
遊びだけが目当てだったかもしれない
それだけで済まなくなってからは
足の裏だけを残して寄りかかって
支えが失せればそこらの奴に誘いかける
もう遊びだったことも忘れている
 
いつかは返さなきゃならない
償わなきゃならない
愛の名を借りた代償にお前の愛が奪われるだろう
もう誰も愛することはできない
誰かに愛してもらうまでは
 
お前の服を剥ぎ取る人はいない
お前の皮膚を剥ぎ取る人はいない
お前の心を奪い去る人はいない
きっといつか理由がわかるだろう
愛を捨てたお前なんかにさえも
情けを与える人たちがいるよ
 
いつかは返さなきゃならない
償わなきゃならない
愛の名を借りた代償にお前の愛が奪われるだろう
もう誰も愛することはできない
誰かに恵んでもらうまでは
もう誰も愛することはできない
誰かに注いでもらうまでは
もう誰も愛することはできない
誰かに満たしてもらうまでは
もう誰も愛することはできない
誰かに愛してもらうまでは
砂一粒
 
半分ぐらいの人たちが楽しみにして
半分ぐらいの人たちが気だるく思って
あとの残りにとってはどうでもいい日みたい
楽しみ 気だるい どうでもいい
私の中にはどれもあったよ
言うなれば淡い期待 言うなれば消えた蝋燭
蒼い男たちの囃し立て 蒼い女たちの笑い声
忘れはしないよ 何もかも
忘れてなるものか 忘れてなるものか
ざらつく砂の一粒一粒まで怨むよ
白線に混じった砂まで数え数えて
砂一粒 砂一粒 数え数えて
砂一粒 砂一粒 数え数えて
 
いなければいないで私はずるい奴
かといっていれば私は邪魔な奴
傍目で見ていたって何でも悪人みたい
ずるくて 邪魔者 悪人顔
私の心はそれで全部か
膝の皿に涙溜り 手の甲は涙でふやける
膝の皿まで突き刺さる爪 手の甲まで突き刺さる爪
忘れはしないよ 何もかも
忘れてなるものか 忘れてなるものか
靴底に纏わる砂まで数え数えて
砂一粒 砂一粒 数え数えて
 
砂の粒なんか怨んだって
意味なんかないことぐらいわかってるわ
そんなこと そんなこと そんなこと わかってるわ
 
砂一粒 砂一粒 数え数えて
砂一粒 砂一粒 数え数えて
砂一粒 砂一粒 数え数えて
砂一粒 砂一粒 数え数えて