瑠帷の家 -14ページ目
好き・嫌い
年をひとつ 拾うごとに
好きなものひとつ 増えてゆく
飲み込むなんて できなかったもの
好きなものに変わってゆく
だけど 一番好きなものは
あの日から 今までも
口元にさえおよばない
嫌いになんかなれない
いつまでも なれない
やさしい人が好きと言ったけど
やさしければいいってもんじゃない
好き嫌いが多くて
ほんと、困るね
年をひとつ 数える日に
幸せをいくつ 数えられる
不幸ですとは 言わないけれど
失ったものはたぶん大きい
必ず 誰かといることが
幸せとは決まらない
あの人と手をとって
暮らしていくこととは
違う人生もある
やさしい人が好きと言ったけど
やさしければいいってわけじゃない
好き嫌いが多くて
ほんと、困るね
河がいつも同じ海に
流れるとはかぎらない
時に思いもよらず
高い空にのぼって
見知らぬ海へ注ぐ
やさしい人が好きと言ったけど
やさしければいいってわけじゃない
好き嫌いが多くて
ほんと、困るね
好き嫌いは困るね
きっといつか
きっと 未来がある
きっと 将来がある
どれだけ年老いても
生きているかぎり
きっと 明日がある
いつか 夢が叶う
いつか 縁がめぐる
若さを忘れ去っても
命あるかぎり
いつか 明日に逢える
きっと、いつか きっと、いつか
思い描く明日に逢いたい
きっと、いつか 生きているうちに
明日 夢が叶う
明日 縁がめぐる
流行り歌が廃れても
心あるかぎり
明日 明日に逢える
きっと、いつか きっと、いつか
夢に見る明日に逢いたい
きっと、いつか 生きているうちに
きっと、いつか きっと、いつか
きっと、いつか 生きているうちに
明日に逢える
もう知りません
もう飽きました 隣の人の話ばっかり
さすがのわたしも うんざりしました
もういいでしょう どちらでもよいことだけは
当たり障りのないことだけは
いつになったら 気づきますか
わたしが聴きたいのはあなた
もう疲れました 隣の国の話ばっかり
一番えらいのは どの国でしょう
もう知りません 愛想なんて我慢なんて
あなたのことも もう知りません
いつになったら 気づきますか
わたしが知りたいのはあなた
昨日よりも 明日よりも
わたしが会いたいのはあなた
いつになったら 気づきますか
わたしが会いたいのはあなた
いつになっても 気づかないね
わたしが会いたいのはあなた
永遠の誓い
愛もうらみも 星も命も
文字も言葉も 人も心も
永遠に続きはしないから
どこまでも遠い明日を
どこまでも追いかけていよう
永遠の誓いはその日限り 今限り
約束だけがその日を覚えている
書かれた文だけが 浮かんだ声だけが
すべてを覚えている
誰が嘘をついたんじゃあ ないでしょう
はじめはみんな 幸せに見えたでしょう
幸せになった なりたかったはずが
まるで違うものを追いかけていたんでしょう
永遠の誓いを風に捨ててゆけ
振り返らずに捨ててゆけ
永遠の誓いを風に捨ててゆけ
いつまでも振り返るな
心の中では
心の中では晴れたらどしゃ降り
濡れて乾いて繰り返す
今日は晴れたと見上げるそばから
涙まぜこぜ 雨が降る
あれに見えるは岩山かい
それとも冷たい雪山かい
山かと思えば谷がある
ひとり旅なら往くしかないね
わらう誰かを睨んでみても
空しさだけが降り遺る
ひとりで生きてく他はないから
さよならだけを告げてゆけ
街灯りはまだ見える
人灯りはまだ見える
でも どうしても帰れない
ひとり旅なら往くしかないね

