瑠帷の家 -13ページ目
血涙
君は挙動の一つなく
君は刃を振りかざす
君は動作の一つなく
君は硝子を投げつける
血も涙も見えはせぬ
血も涙も見えはせぬ
生きるも死ぬも赦されず
どこにいるのだろうか
君は拳も握らずに
君は肋の骨を折る
君は罪状さえ読まず
君は罰だけを置いてゆく
血も涙も見えはせぬ
血も涙も見えはせぬ
生きるも死ぬも赦されず
どこにいるのだろうか
君は僕の命について
早く死んでしまえという
君は僕の命について
必ず生きてゆけという
血も涙も見えはせぬ
血も涙も見えはせぬ
生きるも死ぬも赦されず
生きていくのだろうか
あなたよりも
あなたの心よりも あなたの答えがほしい
あなたの言葉よりも あなたの答えがほしい
あなたの昨日よりも あなたの答えがほしい
あなたの明日よりも あなたの答えがほしい
あなたの愛よりも あなたの答えがほしい
あなたのうらみよりも あなたの答えがほしい
あなたの近くよりも あなたの答えがほしい
あなたの隣よりも あなたの答えがほしい
あなたの時間よりも あなたの答えがほしい
あなたの宝よりも あなたの答えがほしい
あなたの夢よりも あなたの答えがほしい
あなたよりも あなたの答えがほしい
ただ広い花畑
ただ広い ただ広い花畑の
どこで会いましたか
目印のない 広い花畑の
どこで会いましたか
約束をするでもなく
きっと会える花畑の
どこで会いましたか
あの花畑はもうありません
ただ広い ただ広い花畑で
夢を訊きましたね
途方もない 広い花畑で
夢を聴きましたね
二人の声しかない
きっと会える花畑で
夢を投げましたね
あの花畑はきれいでしたね
ひとり・ひとり
1と1と1を寄せても
きれいに3にはならない
必ず1があぶれてしまう
2:1にわかれてしまう
生まれた時から
ひとり・ひとりずつなのに
比べられたら かなしい
2:1 2:1
誰もみんな ひとつになれない
凍える身を寄せるだけなら
きれいに3になれそうだけど
心が告げる さみしさ告げる
まだ隙間があると喚く
生まれた時から
ひとり・ひとりずつなのに
なぜ君は 君を捨てる
2:1 2:1
誰もみんな ひとり・ひとり
一期一会
あなたの言っていたお菓子を
出掛けついでに買ってみました
切手だけというのも何かと思って
用事ついでに買ってみました
すっぱくてかたいそのお菓子は
あまり好きにはなれませんでした
一期一会とよく言うけれど
人生で一度だけ逢う人が
いるのだね
言い古されてきた言葉は
信じてなんかいませんでした
言いたいことを表すだけのため
道具のように使っていました
すっぱくてかたいそのお菓子は
できれば一緒に食べたかった
もしかしても次も もうないけれど
二度とはない出逢いのため
さようなら

