柔道整復師は、本当に問題なのか | 交通事故弁護士ブログ

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日本医師会が、柔道整復師(接骨院)の保険料増額に大変な危機感を抱いているようです。

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柔道整復師の柔道整復療養費が平成22年度で4000億円を突破しました。これは小児科、皮膚科の外来診療費を凌駕するんだそうです。もっとも、ライバル関係にある整形外科は診療費が80009000億円ですから、格別多額ではなく問題はないと思います。しかし医師会側に言わせると、整形外科の診療費80009000億円というのは手術費とか急患、材料費、基準看護料を含む金額なのに対し、柔道整復師(接骨院)は柔道整復療養費外来診療だけだ、明らかに過剰施術が行われている、という主張のようです。

ただ、柔道整復師さんの人数は、整形外科の人数よりもずっと多いわけで、一人あたりの療養費は、医師ほど高くないのではないでしょうか。



それ以上に、腰痛とか肩が痛いといった慢性的な疼痛なんかは、整形外科に通院するより、接骨院に通う方が、ずっと楽になるというのは、多くの患者さんの素直な意見でしょう。自分もそうです。



だいたい、整形外科に行って腰が痛いとか、肩が痛いといっても、湿布薬をもらって、「お大事に」で、終わりです。みるからに、投げやりな治療です。電気治療やリハビリを丁寧に行う医院もありますが、少数です。整形外科医からすると、取るに足らない症状なんでしょう。

ところが、整骨院だと、それに専門特化していることもあり、真面目に真剣にむきあってくれます。徒手整復法で、時間をかけて、きちんと治療するばかりか、最先端の電気療法とか運動療法を取り入れ、針きゅう師なんかの資格も持って、針治療も複合的におこなってくれます。当然、患者は、柔道整復師さんの方に流れます。

自分も腰痛や頸部痛、肩の痛みなどは、接骨院の方に行きます。多くの接骨院は、どこも患者であふれていますが、それは患者さんとの信頼関係を築いた柔道整復師さんの努力によるもので、柔道整復師の柔道整復療養費が平成22年度で4000億円を突破したのは、当然と言えば当然です。




ところが、現在、交通事故で柔道整復師さんの治療を受けるには何かと制限があります。

かつては、外科医の指示がないと柔道整復師の治療は認めないというのが裁判所の考え方でした。しかし、整形外科医がライバル関係にある柔道整復師さんのところに治療に行けと指示を出すというのは、ちょっと考えにくい。一方で、多くの患者さんが、柔道整復師さんの治療を希望している、こういう現実から、裁判所も、最近は基準を変えています。




裁判所が損害として認める接骨院の施術料
2014-07-18 22:37:21
テーマ:接骨 針灸 漢方

http://ameblo.jp/morilaw/entry-11896258956.html まあ、こういう厳格な要件を気にしなくても、損保会社も、そういう現実(接骨院の方がいいという患者が多い)は、わきまえていますから、保険会社に確認を求めれば、ほとんどのケースで、外科医ではなく、接骨院で施術を受けることを認めてくれます。承諾があるかぎり、示談の段階で、問題になることはありません。