私の愛した詩人 10 宮澤賢治 | 閑話休題

私の愛した詩人 10   宮沢賢治

 

  十一月三日

 雨ニモマケズ

 風ニモマケズ

 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

 丈夫ナカラダヲモチ

 欲ハナク

 決シテ瞋ラズ

 イツモシヅカニワラッテイル

 一日ニ玄米ト少シノ野菜ヲタベ

 アラユルコトヲ

 ジブンノカンジョウニ入レズニ

 ヨクミキキシワカリ

 ソシテワスレズ

 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

 小サナ藁ブキノ小屋にニヰテ

 東ニ病気ノコドモアレバ

 行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

 南二死ニサウナ人アレバ

 行ッテコワガラナクテモイイトイヒ

 北ニケンカヤソショウガアレバ

 ツマラナイカラヤメロトイヒ

 ヒデリノトキハナミダヲナガシ

 サムサノナツハオロエロアルキ

 ミンナニデクノボウトヨバレ

 ホメラレモセズ

 クニモサレズ

 サウイフモノニ

 ワタクシハナリタイ

 

 宮澤賢治 明治29~昭和8年 詩人、児童文学作家。晩年の病臥の中で、晩年の理想像を詩にしたといわれる、有名な詩。

 また『銀河鉄道の夜』は、宇宙旅行の美しくも幻想的な世界を綴った童話で有名。