Rhodesというエレピについて
音楽ファンの方は名前は聞いたことがあるかもしれません。もしくはよくご存知かもしれません。
我が家にあるRHODESは75年製のものでsuitscaseと呼ばれる3ノブタイプ。
また少し改造が加えられていて、ノブを2つ追加し音を調整して外部に流せるようになっています。
また、88鍵あり、73鍵に比べると流通量が少なく少しレアだと思います。
プロがやるRHODES(ローズ)の音はこんな感じです。
Armad JamalのSoul Girl。 この曲が入っているアルバムはLPしか流通していないのでレアです。
Pucho&His Latin Soul Brother
フランスのMichel Sardaby
1964年から1985年までにおよそ世界で25万台が生産されたようですが、現役のRHODESは半分~1/3ぐらいだと思います。
ハウスミュージックで使われたり、ソウルミュージックやジャズなどにも使われています。
よく知られているアーティストではSTEVE WONDERやスティーリーダンなども積極的にローズを使ってきました。
jamiroquaiなども使っています。
Rhodesは製造された年代により大きく音が違います。
音の違いについて(Rhodes Mark1の製造年による音の違い)
1970年製FenderRhodes Suitscase 73keys
1971年製FenderRhodes Suitscase 73keys
1971年製FenderRhodes Stage Piano 73keys
1972年製FenderRhodes Stage Piano 73keys
1973年製FenderRhodes Stage Piano 73keys
1974年製FenderRhodes Stage Piano 88keys
1975年製Rhodes Mark1 Stage Piano 73keys(中身はFenderRhodes)
1975年製Rhodes Mark1 Stage Piano 73keys(中身はFenderRhodes)
ピックアップの故障率も変わるらしい。(メンテナンスを行う方の情報)75年までのものは故障率が少ないらしい。
RHODESについて情報を集めている方がいるかもしれませんので、
少し自分の持っている情報を少しまとめておきたいと思います。
RHODESの歴史(製造年代ごと)
もともとハロルド・ローズ(Harold Rhodes )によって「前線の兵士たちを慰安する(音楽療法)目的で」発明されたようです。
1965年から1969年に製造されたSilverTop Modelなどもあるのですが、
以下現在流通しているMark1,Mark2,Mark3,mark4,Mark5,Mark7についてざっくりとまとめました。
■1969-1975年
Fender Rhodes Mark I
Serial No. 6****代 (シリアル番号というのがあるがこちらの番号が6****代)
Rhodesには正確にはFenderRhodesとRhodesという2つがあります。
*1974年まではロゴはFenderRhodesで中身もFenderRhodes
*1975年はロゴはRhodesで中身はFenderRhodes
*1976年以降はロゴはRhodesで中身もRhodes
さらに
Rhodes(もしくはFenderRhodes)はsuitscaseとstage pianoとpiano bassという3種類に分かれています。
(1970年~) suitscase 73keys販売スタート
(1972年~) suitscase 88key販売スタート
suitscase(スーツケース)は、下にスピーカーが付いているタイプのこと。このタイプは3つのノブがあることから日本では「ミツノブ」と言われています。
stage piano(ステージピアノ)は、下にスピーカーが付いていないので、スピーカーアンプ等を用意する必要があります。
個人的には75年製と71年製のSuitscaseが好きですが好みなので個人差があるでしょう。
■1975-1979年
Rhodes Mark I
ここからはFender傘下から外れロゴもRhodesとなっている。
Serial No. 7****代
(1975年)このころにはすでにFender傘下から外れていたが、構成する部材はそのまま引き継がれていた。ロゴがFenderRhodesからRhodesに変更された年。
(1975年)エフェクターを充てるためにアクセサリー1,2(in,out)の穴がついた。
(1976年)この年に設計変更が大幅に行われた。この年の製造はクレームが多いらしい
→購入をされる際は要注意。
Mark I 鍵盤は、
・フラットでフェルトなし
・フラットでフェルトあり
・段差をつけてフェルトを付けたタイプ
・段差部分がフェルト製のタイプ
の4パターンに分かれるようです。
■1979-1983年
Rhodes Mark II/III
Serial No. 7*****代
(1980年)木製keyではなくプラスティックに変わった。当時は失望も大きかったらしい。私はピアノ専門店の方からプラスティック製のメリットも聞きました。
詳細は時間があるときに記載するかもしません。
*豆知識としてフェーダー型になっているので、動かしたときにガリが出やすい。
■1983年
Rhodes Mark IV
■1984年
Rhodes Mark V
■2007年
Rhodes Mark7
故障が多いようです。山下達郎も持っているようです。
メンテナンスや購入は大手で購入するよりも、結局、大手が発注をしている厚木ピアノ職人さんなどがおすすめです。
神奈川県厚木市にあるため、遠方の方は在庫があっても譲ってもらえるかわかりませんが、相談は出来ると思います。
また、こちらは、連絡をしたことがありませんが、少し気になります。
結論として、個人的にはやはりRhodes MarkI スーツケースの75年製or71年製の音が好きです。
補足 製造年月日の確認方法
これから楽器店で購入される方は製造年は重要です。
(RHODESの製造年月日を調べる方法(文献は英語))
個別に割り振られたシリアルナンバーでおおよその年代はわかるのですが、詳細は不明です。
ピアノの中を開けて4桁の番号があるのですが、それで製造年を決定することはできます。
*1965年から1973年まで
ピックアップレールとトーンバーレールの2つの4桁の日付コードが2つあります。
ピックアップレールのコードは、部品番号の下の右側にあります。
最初の2桁は年の週を示し、最後の2桁は年を示します(例:0978 = 1978年の第09週、3月初め)。
これはピックアップレールが完成した週で、通常はピアノが完成する1〜4ヶ月前です。このコードは、製造年月日を示す最も良い指標です。
*1974年にはコードが週/年/日に切り替えられ、例えば4桁のコードが1581の場合は、製造年月日が1978年の第15週と解釈され、作業週(月曜日)の第1日となります。
1980年は年の数字は0から始まります。4桁のコードが1501の場合は、週の第15週、1980、第1日となります。