岩木川河川敷の馬車鉄道

第2回

探索日 2024.06.09

公開日 2024.08.07

所在地   青森県五所川原市


成長期の草花

雨の雫によってズボンがびしゃびしゃになった。

そんなこんなで探索を続ける。

これは前回も載せた画像だが、かなり奥まで踏み跡が残っており、期待が膨らむ。

しかし、この地に芽生えた雑草たちが私の進行を阻んできた。

初夏のこの季節は草花にとってはいわば成長期であり、背も高く茎もしっかりしている。

こうなると進行にはかなり厄介なのだ。


そんな“成長期の草花”と戦いながら全身を続ける。

道は続いている。

ここまではっきりと遺構が残っているにもかかわらずほとんど知られていない手つかずのものなのだから驚きだ。

作られてから少なくとも100年が経過しているのも関わらずここまで残っているとは思わなかったな。

多分私よりもずっと前に、ここに来た人がいるのだろう。


ここまで来るとさすがにバラストはなくなっていた。

そして雑草の勢いも増してきて、歩いて通るにはかなり厳しくなってきた。

こうなったら強硬手段だ!!


私の愛車を連れてきた。

私はオブローダーとして、過去に車輪が通っていた場所には車輪を通すというポリシーがある。

一世紀ぶりにこの地に車輪を通す。


いや、遠いわ(笑)

なんであんなに遠くに自転車を止めていたのだろうか(笑)


ぜぇ、ぜぇ・・・どっでぎだぞ、、


それではいざ、突入!


流石は自転車、すいすい進む。

まるで木のトンネルのようだ。

くっきりと何かを避けるように生えている。

そしてこの道筋が指すものは、、

一面緑であった。


この先についてはパタリと軌道跡が分からなくなっていた。

今回はここで引き揚げかな。

ここまでだけでかなりの成果をあげている。

写真のみの馬車鉄道は、確かにこの地に実在したのだ。

この場所は改めて探索することにしたい。

そんな思いでこの場所を去ることにした。

帰り際に動画を撮影したのでご覧ください。



これは土手の上から撮影した写真である。

赤線で示したのが先ほど我々(私以外にも同伴者がいた)が走破した軌道跡である。

上から見てもくぼみが見えていた。

さらに我々はおかしなものを見つけた。

謎のガードレールである

なぜ道路でもない場所にガードレールが設置されているのか。

見たところ、使われなくなってからはそこそこの時間が経過しているようだ。

ちなみにガードレールが設置されている場所は、なぜか平場になっていた。

この日は時間がなかったので探索はしなかったが、いずれは消えていた軌道跡の探索も行う必要があるな、、

少しだけ近づいてみたものの、全く持ってその用途については分からなかった。

だが、この場所の存在が第2次探索にて我々の大きな手掛かりとなったことをこの時はまだ知る由もなかった。


次回、第2次探索へ



ちょっとだけ!もりひろの宣伝。

・かつて津軽には日本一の軌道があった。多くのオブローダーが愛すこの軌道の限りにもりひろが挑む。