ニュースの見かたが良くわからないという質問がありましたので解説しておきます。
ただ、自分はファンダメンタルを根拠に売買はしないのであまり参考にならないかもしれません。
では、ロイターの今日の記事を自分ならどう見るか?を説明します。
ドル76円前半、介入警戒感が下値をサポート=東京市場
2011年 10月 24日 12:39
[東京 24日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の76円前半。ドルは前週末の海外市場で過去最安値を更新したが、きょうは安住財務相による円高けん制発言を受け、米系ファンドのドル買いが入っていた。
他方、国内の輸出勢が若干のドル売りを出し、結果的にドルは76円前半で一進一退の値動きとなった。 ドルは早朝の高値76.60円付近から一時76.15円まで下落したが、その後は76.30円付近を中心に小動きとなった。市場では、「東京勢はみんな様子見になっている」(邦銀)との指摘が聞かれる一方で、介入期待感から米系ファンドはドル買いをしているという。 「介入待ちでドルロングにしている(海外)ファンドが多い。介入しても、彼らに利益確定の機会を与えるだけだろう」(外銀)という。マクロ系のファンドはユーロ/ドルの戻り売りスタンスだという。 安住淳財務相は24日朝、財務省内で記者団に対し、前週末に海外市場で1ドル=75円台に突入した為替市場について、「投機的な動き。実体経済を反映していない」とした上で、「(円高が)行き過ぎれば断固たる措置をとらないといけない」と述べた。22日に事務方に対し、「どういうことでも対応できるよう準備を指示した」ことも明らかにした。
21日の海外市場でドル/円は75.78円まで下落したが、「最安値をつけたのはニューヨークの午前9時過ぎで、オプションのカットタイム(期限)を目前に、オプション関連のフローが出ていた」(外銀)とされる。
また、「ユーロ/ドルなど、幅広い通貨ペアでドル安に振れていたことがドル/円にも波及したためだろう。さらに、政府の円高対策などに海外勢が期待し過ぎていた面があり、そのポジションの投げもドル/円を圧迫した」とバークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏はみている。
では、このニュースを見て、どうしますか?なんとなく今のうちに買っておいたほうがいいように伝わるバイアスの入った情報に見えそうじゃないですか?
この情報を分解してみましょう。
【事実伝達】
●正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の76円前半。ドルは前週末の海外市場で過去最安値を更新したが、ドルは76円前半で一進一退の値動きとなった。ドルは早朝の高値76.60円付近から一時76.15円まで下落したが、その後は76.30円付近を中心に小動きとなった。
これだけです。
【情報発信者が選択した情報】
●「東京勢はみんな様子見になっている」(邦銀から)
●「介入待ちでドルロングにしている(海外)ファンドが多い。介入しても、彼らに利益確定の機会を与えるだけだろう」(外銀)
●マクロ系のファンドはユーロ/ドルの戻り売りスタンス
●安住淳財務相は24日朝、財務省内で記者団に対し、前週末に海外市場で1ドル=75円台に突入した為替市場について、「投機的な動き。実体経済を反映していない」とした上で、「(円高が)行き過ぎれば断固たる措置をとらないといけない」と述べた。22日に事務方に対し、「どういうことでも対応できるよう準備を指示した」ことも明らかにした。
●、「最安値をつけたのはニューヨークの午前9時過ぎで、オプションのカットタイム(期限)を目前に、オプション関連のフローが出ていた」(外銀)とされる。「ユーロ/ドルなど、幅広い通貨ペアでドル安に振れていたことがドル/円にも波及したためだろう。さらに、政府の円高対策などに海外勢が期待し過ぎていた面があり、そのポジションの投げもドル/円を圧迫した」とバークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏はみている。
【情報発信者が作成した情報】
●きょうは安住財務相による円高けん制発言を受け、米系ファンドのドル買いが入っていた。他方、国内の輸出勢が若干のドル売りを出し、結果的にドルは76円前半で一進一退の値動きとなった。
こんな感じですね。
まずは、今日の午前中の値動きの情報があります。これは紛れもない事実です。
そして、この事実に見合うような情報が選択されます。
もしも、値動きが先週の最安値を更新していた場合は、これらの情報は選択されていなかったことになります。
おそらく下がるべきだったという情報が選択されていたことでしょう。
そして、作成する情報も「実需要の売りが強く、海外ファンドの介入期待の買いをストップ売りを巻き込み最安値を更新した」というような内容になっていたでしょう。
この記事を批判しているわけではありません。
ただ、この記事は、今朝の値動きについてその動きをした要因となりそうな情報を選択して、発信をしているだけなのです。
だから、受信する自分達もこの記事を見て、今朝の値動きの背景には、そういう動きがあったかもしれないと理解するだけでなければいけません。
これによって、介入の期待が高まっていると判断してはいけません。ましてや買ってはいけません。
「先週の安値は更新できなかったんだなー」ということを見ておけばいいんです。
情報のご利用は計画的に^^