利上げ前にユーロ急落する | エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率を利用して、相場の転換点をピンポイントで狙っていきます。エリオット波動については、基本から応用まで書いていく予定です。

 昨日は、一昨日の深夜に発表されたポルトガル国債の格付け引き下げの影響を強く残した相場だったように思います。
 ECBの利上げ期待のロングポジションは大きくなりすぎて、相場は売るタイミングを待っている状況でしたね。
 ユーロドルは、先日の上昇の61.8押しの1.4285まで戻して、上昇していきました。
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今回の下げは、38.2、61.8とキレイにFIBOの値幅を節目水準で、一旦止まる動きをしましたね。今日のECBの利上げは、すでに織り込まれすぎており、「噂で買って、事実で売る」というより事実が出る前に売られている状況です。今夜のトリシェ総裁の発言の内容によっては、更にユーロが売り込まれる状況になるのでは?と見ています。
 ECBは、S&P、ムーディーズ、フィッチ、DBRSの4つの格付け会社の全てがギリシャ国債をデフォルトと認定した場合は、ギリシャ国債の融資の担保としないという話が出ています。今後は、これらの格付け会社の言動が今後のインセンティブになっていきそうですね。
ロイターに3つの格付け会社のスタンスが掲載されていました。
【S&P】
4日に発表した声明で、フランスが提示したギリシャ国債借り換えに関する2つの案についてどちらかが実施された時点で、ギリシャに新たな発行体格付けを付与するとしている。新たな格付けを付与することでギリシャがデフォルトから脱するかどうか明確に示していない。ただ、ギリシャ国債がECBオペの適格担保から外されるのは短期間にとどまるかもしれない。
【フィッチ・レーティングス】
先月、債権者の自発的な関与によりギリシャを一時的に「発行体デフォルト格付け(IDR)」から「一部債務不履行(RD)」に格下げするが、「トリプルC」格付けは維持するとした。
【RBSのニック・マシューズ氏】
「引き続き担保として受け入れが可能になるよう、発行体格付けはデフォルトで国債はデフォルトでないという措置がとれるだろうか。状況は一層あいまいになる」と述べた。同氏はまた、S&Pの警告について、債務ロールオーバーに民間部門が参加した場合、選択的デフォルトは避けられず、そのため、民間関与をECBが促すメリットはほとんどないことを意味している、と指摘する。
 民間関与がデフォルトを引き起こせばギリシャの銀行はECBから資金を調達できなくなる可能性があり、ギリシャ政府は銀行セクターを全面的に支援せざるを得なくなる。マシュー氏は、債務ロールオーバーで100億ユーロの民間部門関与をあきらめるか、もしくは、100億ユーロ以上のコストがかかるだろうギリシャの銀行セクター支援を選ぶかのどちらかになる、との考えを示した。
 となっています。
 これらから浮かび上がる図式としては、ECBは最終的にはユーロ圏を混乱に陥らせるつもりは無いが、負担を全部被るのはたまったものではない。ギリシャ国債の担保不適格を切り札に各国や民間に負担を分け合うような圧力をかけている。1980年代の中南米危機の時と同様に各国政府に対し、ロールオーバーした新発行のギリシャ国債についての、税務上、会計上の優遇措置を設けるようにさせたい。それによって民間のロールオーバー参加が増えるようにしたいということじゃないかと思います。
 ユーロは、利上げという要因が終わった後、今後続くのはギリシャをはじめとしたソブリン諸国問題です。この問題は、アメリカとユーロの金利差を打ち消して余るような、ネガティブ要因になっていくように思います。