黒豆の脱粒作業をスムーズにするためにハウスに電熱マットを敷いてその上で乾燥工程を進めていたが、3日間経ってもあまり進捗はよくなかった。数量はそこまで多くないので足で踏み込んで脱粒するやり方を諦め、手で一房ずつ脱粒させることにした。乾燥があまり進んでいない房もあり、白いワタが残ってしまったままのものもあったが、今回納品する先は白いワタや小さい粒のものでも買い取ってもらえるということで良品とした。
今回直売所の提案で能登被災地向けに野菜を無償提供しようということになり、箱にメッセージを書き込んで出荷した。避難所での炊き出し用に使用してもらえるとのこと。自分自身が1月2日～4日まで避難所でお世話になったが、1月4日には避難所で豚汁を作ってもらえて食べられたことは忘れられない。温かい食べ物や美味しい野菜は人を落ち着かせて、笑顔にする力があると感じた。そこに直接貢献できる農業はやっぱりとてもやりがいのある職業だと誇りに思う。
被災地に寄付をする際にどこに寄付をしたらいいのかは難しい問題だが、これからはＳＮＳをうまく活用して、信頼できる人（できれば友人）に託す方法が効率的に使うことができるし、どのように使われたのかが見えるのでとてもいいと思うし、実際にそういうことが可能になってきている時代だと思う。有機農業と同じく、寄付活動も草の根運動で増えていく世界がいいなと思う。
先日のマルシェでターサイを購入してくれた方から「美味しかった」というメッセージと、実際に作った料理の写真をいただいた。自分が作ったものを販売できるだけでも楽しいのに、その野菜を使った料理が食卓で話題になって楽しく食べてもらえたと思うと最高にうれしい。そういったことがたくさんできるように頑張っていきたい。農業は素晴らしい仕事だと思う。
もりちん