(vol.212) 2024/1/10(水) 乳業メーカー見学・糖度硝酸体窒素測定 | もりもりばたけ日記

もりもりばたけ日記

2024年4月にOPENしたOrganic field「もりもりばたけ」のブログ。
すべてが新しい発見になるので日々の悩みや感動を赤裸々に綴ります。

農業には野菜や水稲の栽培農家だけでなく、畜産業も含まれる。牧場と乳業メーカーの工場見学をセットで見せてもらうことができた。乳業メーカーは普通は工程を見ることが難しい中、こじんまりとした工場で搾りたての牛乳がタンクローリーで運ばれてきてからパック詰めされる工程を見せてもらった。農家としてこういう好意に対して、何かコラボできないか考えていきたい。同じ地域で同じ志(いいものを直接消費者に届けたい)を持っている者同士、きっとWinWinなことが将来的にできると思う。

 

・食品の衛生管理は非常に厳しく、小規模でもしっかりと管理されている。やっぱり「見える工場」というのは働く人にとってもいいと思う。こういう畑を目指したい。

・搾りたての生乳は35℃くらいだが、5℃に管理され、菌のチェック後にタンクローリー(3300リットル!)に毎日流し込み、出荷されている。生乳は菌があるといっても飲めないわけではない。殺菌する前の貴重な生乳をいただいた。

・牛は45頭で、400日に1回お産する。子牛はすぐに分けられ、しばらく育てたあと北海道へ。酪農家は毎日搾乳しないといけないし、お産もあるし本当に休めないと思うが、非常に牛愛にまみれた方で本当に牛が好きなんだなということが伝わってきた。こういうことが伝わってくるのが直接現地でお話を聞ける醍醐味。こういう畑主になりたいと思う。

・アニマルウェルフェアの動きからも牛はつなぎっぱなしにしない飼育方法。牛は寂しがり屋なので逃げたりしないとのこと。

・餌は毎日粉砕してあげているが、輸入の飼料ばかりにするのではなく、飼料用稲を栽培してもらい、それと引き換えに堆肥を畑に播く循環をしているとのこと。素晴らしいと思う。

 

開業後はまずは土づくり、野菜づくりを今学んでいる手法で進めるが、将来的には近くにある資源を使っていい堆肥を作れるようになりたい。乳業メーカーでは最後に黒豆ヨーグルトをいただいた。どれくらい売れているかどうかはわからないが、いろんなことを試されていることが大事だと思う。そしていろんなところに廃棄されている有機物はあると思うのでアンテナを張り、循環社会に貢献していきたい。そこに直接貢献できる農業はいい仕事だと思う。

 

これまで栽培してきた野菜で、今旬の野菜をピックアップして糖度と硝酸体窒素を測定したが、思ったよりはいい数字にはならなかった。悔しいので明日他にも生産している野菜を軒並みピックアップして測定していこうと思う。

 

もりちん