今回視聴したのは、2015年の「夜の訪問者」で、アマプラにて拝見しました。
この作品、イギリスBBCのドラマのようで、はっきり言ってめちゃめちゃ面白く、日本のように原作を勝手に王道展開に改変され、ジャニタレやホリプロ枠を投入されたドラマなんかより、100倍面白かったです。
作風は舞台演劇な感じで、限られた登場人物に限られた空間で、回想シーンを入れながら展開していきます。
話は、1912年のイギリスで、バーリング家の娘とクロフト家の息子の婚約を祝うパーティーに、グールという警部が訪れ、ある事件の事情聴取をするというものです。
前半は完全に推理モノの謎解き展開で、グイグイ引き込まれ、最後にもうひとネタが入るという、しかも不思議なお話となります。
ほんで冒頭、男性と女性の問答から始まります。
男)神を信じる?
女)ええ
男)どうして?
女)人間は信じられない
でも何かを信じなきゃ裂け目から落ちるわ
永遠に…
意味深ですが、このセリフが全てを物語っています。
登場人物は、
バーリング家
父:アーサー
母:シビル
娘:シーラ
弟:エリック
クロフト家:ジェラルド
自殺した女性:エヴァ・スミス
警部:グール
そして、謎解きを終えた警部が去り際に言い放った言葉が、「人の苦しみは、自分の発言や行動と密接に関係している」「この教訓を学ばないのなら、それを教えられる日が直ぐにでも来る」であり、これは観客へ向けたメッセージでもあり、人はこの言葉をどうとらえてこれからどう行動するかが重要であると言っています。
また、グールを検索すると、「アラブ人の伝承に登場する怪物の一種である」となっておりました。
作中では、先ほどのメッセージを受けた後の展開がオチであり、グール警部が何をしたかったのかが分かるようになっています。
日本だと昔話でこういった話はよくありましたし、特に60年前の日本映画だと名作はみなこんな感じで見ごたえありました。
しかし今の日本では、こういった重厚なセリフを扱える役者は少なく、分かりやすく只の復讐物にしたり、余計なラヴ要素やちょっとした謎解きにして終わってしまいます。
この辺はやっぱ舞台演劇の本場イギリスですから、そんな子供の見る作品にせず、大人の寓話として、うまいと脱帽する作品に仕上げています。
これは、そういう作品なのです。
日大関係者
宝塚関係者
ジャニーズ関係者
日テレ関係者
小学館関係者
吉本関係者
松本人志
ぜひこの作品を見てください。
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