ローン・レンジャー | mori17さんのブログ

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「映画大好きおっさん」の映画関連

今回視聴したのは、2013年の「ローン・レンジャー」で、アマプラにて拝見しました。

 

ローン・レンジャー (吹替版)

 

「ローン・レンジャー」は、私が生まれる前の1950年代くらいにTV放映されてた西部劇というか、仮面のガンマンの活躍を描いた作品で、主人公がローンレンジャー、相棒がインディアンのトント、愛馬がシルバーで、「ハイヨーシルバー」とか「インディアン嘘つかない」とかの流行語があったと記憶しています。

 

話の方は、1933年アメリカのサンフランシスコにある遊園地で、ローンレンジャーのいで立ちをして遊んでいた少年が、園内の「Wild West」という館に入ったところから始まります。

 

古き良き西部開拓時代の展示物が展示してあり、バッファローや熊などの他にインディアンもあり、そこには「The Noble Savage In His Natural Haritat」と表示してありました。

 

意味は「自然の生息地にいる高貴な野蛮人」で、実は人形ではなく年老いた老人が演じており、少年のピーナッツとネズミを交換することで、西部開拓時代の話を語り始めます。

 

高貴な人だけに、何かしら交換することでイーブンになるといったことでしょうか。(これ、伏線)

 

ここからは過去の話になり、ローンレンジャーの活躍話が始まりますが、初っ端はローンレンジャー誕生の話からとなります。

 

つまり、語り部が老インディアンで、聞き手が少年となり、時は1869年、場所はアメリカのテキサス州コルビーで、鉄道建設の様が映し出されます。

 

そしてその傍らで、鉄道会社の役員が、悪人であるブッチ・キャヴェンディッシュをこのコルビーの地で縛り首にして平和を取り戻すと発表。

 

実はこの悪党ブッチのせいで治安は悪化したようで、でもとうとう捕まえることができ、この後列車でここコルビーへ護送されてくることになっていました。

 

実はこの時点ですでに多くの伏線が発動しており、そうこうしている間に、ブッチを乗せた列車がコルビーへ近づいていました。

 

この時、主人公であるジョンとトントが同じ列車に乗り合わせており、ブッチの仲間がブッチを取り戻すべく列車を襲撃してきます。

 

ここからは、ミニコントとアクションが交互に展開するコントアクションが炸裂し、まるで「トムとジェリー」でも見せられているのかってな連続攻撃が始まります。

 

基本これ以後は、コントアクションと説明タイムが交互に繰り返され、まるで塩気と甘みのお菓子を交互に食べると永久ループするがごとく、いい塩梅で最後まで飽きずに見続けることができます。

 

因みに、ジョンとトントのコンビは、ジョンがまじめで、トントがボケを担当して謎の笑いを起こし、そこに愛馬のシルバーネタがブッ込まれて更なる笑いを起こします。

 

ジョン役がアーミーハマーで、「コードネームU.N.C.L.E」でも、まじめなクリヤキン役を演じてました。

 

トント役がジョニーデップで、「パイレーツオブカビリアン」で演じたジャックスパロウのようなつかみどころのないボケ演技を今回も披露しています。

 

どうもスタッフが「パイレーツオブカビリアン」の人達らしく、なるほど、そういったテイストが随所で感じられました。

 

取り合えず冒頭のエピソードでコンビ2人が顔見知りになりますが、トントは投獄され、逃げたブッチをジョンも含めた保安官一行が追っかける話となります。

 

その後、待ち伏せにあった保安官一行は、仲間の裏切りもあり、全員撃たれ、結局ジョン以外はみな死んでしまいます。

 

運よく生き残ったジョンは、いつのまにか釈放されたのか脱走したのかのトントと馬のシルバーに助けられ、ここからはこのトリオがブッチを追っかけるという展開になります。

 

この辺までで、ジョンがどういう人間か、過去のいきさつなどが語られ、話がもっと進んでからはトントの昔話が語られ、さらには悪党ブッチが何をしようとしているのかもわかってきます。

 

バディものでよくある、一度はコンビ解散のエピソードもありますが、結局、コンビ復活し、と言うよりシルバー含めたトリオが復活し悪即斬の戦いがスタートします。

 

まあ、結局はリメイク映画なのですが、まじめに昔の演出をトレースしても面白くないので、ここはかなり変えています。

 

「トムとジェリー」風にボケ倒したアクションを基本とし、当然「ローンレンジャー」ネタを冒険活劇としててんこ盛りしています。

 

昔の冒険活劇は、生身の人間がスタントしてましたが、本作ではかなりCGを多用しており、とは言えうまく臭くなり過ぎず活用しています。

 

というのも、トントのあのすっとぼけた演技が全てを包んでくれるので、ちょっとくらいおかしくても何の問題もなく楽しめてしまいます。

 

さてさて今回のMVPですが、これはエンディングで魅せた、トントがインディアンの地へ帰っていくシーンにします。

 

過去の経緯から、悪霊にまつわる悪の二人組を見つけ出し、その血を先祖の大地に吸わせるまで仲間のところへは帰れないと誓った彼が、トリオで無事事件解決し、既に無くなったとはいえ、あの地へ帰れるという強調演出であり、ここで持ってきたのかとなんか胸が熱くなってきました。

 

ものすごい赤字映画だったそうですが、なまじ本家の「ローンレンジャー」を知ってはいても観ていなかったのが幸いしたのか、はたまた吹き替え版で観たのが良かったのか、私はなかなか面白く拝見しました。

 

暇があったらもう一度見てみたいと思う作風です。

 

 

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