告白 | mori17さんのブログ

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今回視聴したのは、2010年の「告白」で、アマプラにて拝見しました。

 

告白

 

 

2010年の作品ということで、この年代の日本映画って当たり外れが多かった気がするので悩みましだが、「2010年最大の衝撃作、遂にリリース!R15+]破格の大ヒット!興行収入38億円突破!公開4週連続第1位!」といった広告文句につられて拝見しました。

 

この話、題名が「告白」というだけあって、皆が告白祭りをするといった話で、しかも現代で流行っている闇とでもいうのか、イジメや未成年による重大犯罪、学級崩壊、毒親、承認欲求の捌け口などの要素をぶち込んだ復讐劇となっております。

 

なんというか、一人一人の告白がちょっと間延びして、テンポ感にイライラしてしまいます。

 

しかも、ミュージックビデオ風の演出とでもいうのでしょうか、それがちょいちょい入ってきて、現実感がなくなるというか、多分、読んだわけではないけど小説の方が面白いのでは?って気がします。

 

主な登場人物は、松たか子、松の娘、松の旦那、少年A、少年B、少年Aの母、少年Bの母、熱血教師、少年Aの彼女 など

 

結局、主人公である松たか子の思惑通りに事が進んでいくのですが、いろいろと観客をミスリードさせて、それなりに観客に推理させるような演出になっています。

 

っていうか、告白する人たちのキャラが、如何にもいそうなキャラで、何というか如何にも作られた感じがして、告白を通して深堀していくのですが、リアルさがもう少し欲しかったですね。

 

同級生がみんな子供感というか幼さが無く、バラバラだったのに松たか子の策略で一体感を持っていじめに走る姿は、何か作られた意図を感じるし、優秀なのに空虚な少年Aといじめられっ子の少年Bは、一見対比キャラですが、実はどちらも承認欲求がとても強い同じ穴のムジナだったという2重構造にも創作性を感じてしまいます。

 

おまけに松たか子にいたっては、直接肉体への攻撃ではなく、心への攻撃を丹念に実行しており、特に復讐相手の弱点を突いてくる手法は狡猾で残忍な変態犯罪なのですが、サイコパスだからこんなことをしているのではなく、復讐のために感情を殺してサイコパスを演じていると観客に思わせ、そこで最後のセリフに持って行くといった、とにかく如何にも作られたって感じになってます。

 

っていうか、松さんってあんなに感情を表現するのが下手だったっけ?

 

なんか腑に落ちませんが、更に言うと、少年Aの彼女ですが、いろいろある不満からなのか、何かが発動し、私だけがあなたを分かっていると愛の押し付けというか母性なのかよく分からん感じで、結局愛の勘違いからあんなにされちゃって、もう少し何かを感じさせる表情変化が欲しかったです。

 

木村佳乃さんの演技と松たか子さんの演技の違いに何か原因を探るヒントがあるのかとも思いますが、とにかく全体的に感じた違和感は、感情表現が何かおかしいから違和感があったようで、せめてもう少し余計な間延び感を削って、コンパクトにまとめつつ、感情表現を見直した方が良かったような気がします。

 

もしかしたら木村佳乃さんと松たか子さんの役を入れ替えて演じてもらったら、火曜サスペンス風になり面白かったのではとも思ってしまいます。

 

こんな感じでした。

 

 

・猫のユーリさんの動画

 ユーリさん - YouTube

 

・猫ユーリ博士の動画

 猫ユーリ博士の「お得コーナー」 - YouTub