5月26日に開催された「議員説明会」において、『中心市街地活性化推進方策の今後の方針』についての説明がありました。


 昨年の8月定例月議会にて、「中心市街地の活性化に向けた、情報発信機能や市民交流機能を含めた具体的な推進方策について調査検討を行う」為の予算である『中心市街地活性化推進方策調査検討事業費』600万円が可決されました。


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 その後、「四日市市中心市街地活性化推進方策検討会議」が立ち上がり、5回の議論が重ねられ、4月にその「報告書」が纏められました。


 その報告結果が、5月26日に議員に説明されたのです。


 当会議にて検討された事項は以下の3点。


・本市のシティ・プロモーションの拠点や市民交流拠点の整備について、文化施設等も視野に入れた推進方策


・公有地や公共性の高い空間の活用及び民間活力の活用も視野に入れた合理的な施設整備や整備後の施設運営


・中心市街地ににぎわいを取り戻すためのあらゆる可能性


 その検討結果として、「庁舎東側広場(旧市庁舎跡地)」に、新たな活性化拠点施設を整備するという市の基本方針(案)が明らかにされました。


 そして、施設整備にあたって、「ICTにも対応し、日常の居場所ともなる『新たな滞在型図書館』」、「市民活動における多世代交流機能やワークショップスペース機能」、「シティプロモーションの拠点となる情報発信機能」、「カフェなど軽飲食ができる憩いの空間」等の機能を含むとしています。


 つまり、新図書館を含む「活性化拠点施設」を現市役所の東側に建設するというのです。


 説明では、中心市街地活性化拠点施設の整備とありましたが、その機能に「新たな滞在型図書館」が入っている以上、 現実的に「活性化拠点施設」≒「新図書館」ということになります。


 なんと中心市街地活性化という名目に隠れて、同時並行して新図書館の移設が進められているのです。


 議会にて、十分な説明・議論がなされていない当案件について、行政が一方的に方針を決定したのです。


 そして、6月9日から始まる「6月定例月議会」において、「市庁舎東側広場」への建設を前提とした新図書館を含む『中心市街地拠点施設』整備事業基本計画策定経費 予算400万円が上程されました。


 四日市市における新図書館構想は、市民に十分に理解されること無く、議会で十分に議論が進められること無く、その大きな流れが出来ようとしています。


 次回以降のブログで、当問題について更に掘り下げていきます。


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