「三重県にJリーグチームは誕生するか!」というテーマで初めてブログを書いた2年前の2014年、Jリーグチームが存在しない県は全国で11(青森、福井、三重、滋賀、奈良、和歌山、島根、山口、高知、宮崎、鹿児島)でした。


 その後、2015年に山口県の『レノファ山口FC』、2016年に鹿児島県の『鹿児島ユナイテッドFC』がJ3に昇格し、現在ではJリーグチーム空白県は9県となりました。


 その9県の中に、我が三重県が入っているのです。


 高校サッカーの強豪「四日市中央工業高校」を抱える県そして、市としては何とももどかしい状況となっています。


 三重県にJリーグチームが誕生する可能性を、行政という側面から如何にサポート出来るかという視点の下、先日愛媛県今治市の「スポーツを通じたまちづくり」について視察に伺いました。


 今治市には、四国リーグに所属する『FC今治』というJリーグを目指すチームが存在します。


 2014年10月に岡田武史元日本代表監督がFC今治の運営会社である株式会社今治.夢スポーツの株式を51%取得し、代表取締役に就任したことから『FC今治』の名は全国に発信される事になりました。


 それまで、『FC今治』は四国リーグで優勝はしていましたが、なかなかJリーグへの加入は遠い存在でした。


 岡田氏の代表取締役就任はその空気を一変する事になります。


 『FC今治』は、岡田氏の関係等で地域を超えて全国規模の企業をパートナーに取り込んでいきます。


 私が驚いたのは、四国リーグ所属チームのトップパートナーにグローバルなコンサルティングファームの『デロイトトーマツコンサルティング』が就いている事でした。


 私もコンサルティングファームに所属していたことがありましたが、グローバルなコンサルティングファームが地方のサッカーチームのトップパートナーとなっていることに時代の流れを感じました。


 色々お聞きしていくと、私が所属していたPwC Japanも2016年『LB-BRB TOKYO(関東リーグ2部)』のオフィシャルスポンサー契約をしているとの事でした。


 コンサルティングファームが地域スポーツに投資を行う流れが出てきているという事は、地域スポーツに大きなビジネスチャンスが存在する事だと思います。


 地域を創って行く中で、Jリーグチームが存在するというのは大きな可能性を秘めているいう事を改めて感じました。


 また、今治市は『まち・ひと・しごと創生総合戦略』の「スポーツのまちづくり」に「OKADA METHOD」や「今治FC」を明記しており、岡田氏や今治FCがまち創りに必要不可欠なものとして位置付けています。


 行政運営で、「今治FC」に大きな期待を寄せているのです。


 最後に、『今治FC』は平成29年夏に使用開始を目標に、チームが独自資金を集め観客席5,000席規模のサッカースタジアムの建設を今月から始めます。


 今治市は、スタジアム土地の無償貸与を昨年12月議会で議決しています。


 全国では、その地域に応じた様々な取り組みが進められています。


 三重県は、いつJリーグチーム空白県を抜け出すことが出来るのか。


【過去の関連ブログ】

・三重県にJリーグチームは誕生するか! ~現状整理/四日市市は・・・~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11948340093.html


・三重県にJリーグチームは誕生するか!②~三重県北勢地域/スタジアム条件はクリア出来るか~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11974650869.html


三重県にJリーグチームは誕生するか!③~幻の3万人四日市サッカー場/23年前何があったのか~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12032106034.html


三重県にJリーグチームは誕生するか!④~J1サガン鳥栖:人口7万人、鳥栖市の取り組みを視察~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12055191272.html