今回のブログは、四日市市議会における議員定数問題の第2弾となります。


前回のブログでは、四日市市議会の議員定数の現状整理を行いました。


《参考》

【四日市市議会議会改革】議員定数について考える① ~現状整理~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11769651591.html


 今回のブログでは、四日市市議会の36という議員数を自治体比較を行うことにより、四日市市議会の議員定数がいかなる状況にあるのか分析していきたい思います。


 まずは、三重県内の他自治体との比較です。


三重県の市を人口が多い順に並べると以下の状況です。右の人数は議員定数です。


1.四日市市 31.3万人 36人

2.津市    28.5万人 36人

3.鈴鹿市   20.1万人 32人

4.松阪市   16.9万人 28人

5.桑名市   14.2万人 30人

 議員定数が議論される上で、よく使われる指標は議員一人当たりの市民の数です。


先述した5つの市で『議員一人当たりの市民の数』を見てみると以下の通りになります。


1.四日市市 8.6千人

2.津市 7.9千人

3.鈴鹿市 6.2千人

4.松阪市   6.0千人

5.桑名市 4.7千人


 この結果を見ると、四日市市は8.6千人の中から議員が選ばれていることになり、三重県下では四日市市が人口に対する議員数が最も少ない事になります。


 しかし、この指標は人口が多くなる程人口に対する相対的な議員数は少なくなる傾向があるので、三重県で最も人口の多い四日市市が議員数が最も少ないという結果になる事は至極当然の事と言えます。


 ちなみに、1~5位までが人口数と同じ序列であることからもそういった傾向が表れていると言えます。


ですから、この結果だけで一概に四日市市の議員数が少ないとは言えません。


 では、全国の四日市市と人口が近似する自治体をピックアップして比較してみます。


四日市市と人口が近似する30万人を超える自治体を5つ抽出してみました。


福島県 いわき市 32.7万人

沖縄県 那覇市 32.1万人

秋田県 秋田市 32.0万人

〔三重県 四日市市 31.3万人〕

愛知県 春日井市 30.9万人

長崎県 久留米市 30.5万人


 この5つの自治体と四日市市の『議員一人当たりの市民の数』を比べてみると以下の通りです。


1.春日井市  9.6千人

2.いわき市  8.8千人

3.四日市市  8.6人人

4.秋田市   8.2千人

5.久留米市  8.0千人

6.那覇市   8.0千人


 この様に四日市市と同規模の自治体間で比較すると、本市は平均的な議員数である事も分かってきます。


 こういった客観的なデータも一つの参考資料として現在、『議会改革 議員政策研究会』において四日市市議会の議員定数について議論が行われております。


 次回ブログでは、『議会改革 議員政策研究会』の議論の内容を報告を予定しています。