以前のブログで、四日市における『観光施策のソフト面の課題とMs.OOJAさんの活躍』について述べました。

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11250616994.html


今回のブログでは、四日市市含む地方自治体における「観光大使の現状」と、「観光大使設置」に向けた動きについて書いていきます。


 昨今、各自治体で「観光大使制度」の設置が進んでいます。


 三重県は、「みえの国観光大使」として平成18年2月から観光大使制度を設けています。現在では、25人の方が三重県の観光大使として任命されています。


 歌手の西野カナさんは、テレビでもよく「三重の観光大使」という事が取り上げられており、三重県の知名度アップに貢献されています。


 また、三重県下の自治体では、津市が「津ふるさと元気大使」として平成19年度から、名張市、熊野市が平成24年度から、観光大使制度を設けています。


 最近ニュースになったものとして、大分市が平成24年度4月にAKB48の指原莉乃さんを観光大使に任命しています。


 しかし、現在四日市市には「観光大使」という制度はありません。


 前回のブログで指摘した四日市市の観光施策のソフト面の課題を考えると、「観光大使」はその課題をクリア出来る重要なファクターであると考えます。


 しかも、前回ブログに記載したMs.OOJAさん含め、水野美紀さんやザブングルの加藤さん等、沢山の著名人を輩出しています。


 ぜひとも、四日市にも観光大使制度を設け、四日市市の力を全国に発信してもらいたいし、四日市出身で活躍されている方を四日市市が一丸となって応援していきたいです。


 そして、若い世代から支持がある方を観光大使に任命する事で、若者を巻き込んだ地域の盛り上がりに繋げていく事も出来ます。


 また、全国で活躍されている方が身近に感じる事が出来、若い世代に自分たちも頑張ればこうなれるかもしれないという希望を与える事になると思います。


観光大使の設置は、地域の文化・芸術・スポーツの振興にも大きく貢献すると思います。


 また、他の観光大使の事例を見ても、観光大使は無償での契約です。従って、特段の公費の支出は伴いません。


 これらから見ても、様々な効果が期待出来る「観光大使制度」を四日市市も設けるべきである事は明白です。


 市議会においても、昨年の総務常任委員会等複数の場で、「観光大使の設置」については議論されています。



 そういった事から、私は四日市市に観光大使を設けられないかという事を市の担当部局となるであろう『観光推進室』、『広報公聴課』に直接要請に行きました。


 しかし、残念ながら『観光推進室』、『広報公聴課』共、観光大使の設置には消極的でした。


 理由は、『観光大使を設けたとしても選定の公平性の担保が難しい』という行政ならではの理由でした。


 観光大使の効果は大きいと分かっているのに、公平性という言葉を持ち出して、実施出来ないなんて、正直、四日市市の行政の頭の固さに幻滅しました。


 観光大使というのは、エンターテイメント性が高い施策です。


他の施策とは違い、もっと柔軟な対応が必要では無いでしょうか。


しかも、公平性と言っても、他の自治体では実施している所がある訳です。


 その上で公平性を持ち出して四日市市では出来ないとなると、四日市市の公平性はどれだけ高いものなのでしょうか。


 私には、担当部局の手間が増える事を避けて、公平性を持ち出して逃げている様にしか見えませんでした。


 ただ、私は、行政に拒絶され様と四日市市に観光大使制度を設ける事の効果の大きさを確信しています。


 行政が動かねば、議員が動くしかないと考えています。


議員が出来る事、それは議会での条例制定です。


 今後、『四日市市観光大使条例』の提案に向けて、動き出そうと思います。


議会は立法府です。つまり、法律を制定する場であります。


 本来の議会の役割を示していきたいと思います。