建築エコノミスト 森山のブログ

マンガ建築考の森山高至が「たてものと生活と社会と文化」を考えています。
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連絡先は moriarchecono@gmail.com


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アルバースの元で学生たちと最初のドームのアイデアを具現化します。
ブラインドのスラットを組み合わせてつくる薄い鉄片からなる球体ドームですが、素材が薄すぎたのと直径が15メートルと大きすぎたため自重で崩壊します。
しかしフラーは学生たちにこう言っています。
「失敗をしなくなった時に初めて成功するんだ。」
「構造体の崩壊は計画的に起こすことができることをわからせるためにあのドームは壊れたんだ。」

なんともすごい境地に達していますが、
ここでの実験からとうとう現在ジオデシックドームとして知られるフラーのドーム建築が成功します。
「より少ない素材で最大の容積を確保する」を合言葉にものすごい数とアイデアと種類のドーム建築を実践します。
アルミパイプ、プラスティック、ワイヤー、鉄板、ベニヤ板、ボール紙、廃車のボンネット、それらは考案されるたびに人々、特に進歩的な技術者や当時の若者たちの支持を集め、世界中の大学や有志の元でフラードームは実験的に建設され始めます。

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フラーのドーム建築は生産し運搬して世界に運ばれるのではなく、あるときすべてのサルが芋を海水で洗って食べだすように、知恵の風が吹いて、ソフトウェアとして世界中の技術者に伝播されていったのです。

特許や生産システムとか、大資本があるとかないとか関係なく体験できる新しい空間体験と建設経験による具体的シェルターが、カンブリア爆発のように、さまざまな仕組みと組織とプロアマ世代も問わない人々で作られていきます。

フラーのアイデアは、その目に見えるかたちになったとたんに、世界の人がその建設の仕組みや素材の扱いを瞬時に理解し、すぐに実践してみようとする魅力をもっていました。
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宇宙に作られるステーションや火星基地としてのデザインではなく、そのドーム建築そのものが宇宙を感じさせるものだからでしょう。

ヒッピーのコミューンや難民キャンプ、軍事施設や学校施設、恒久建物や臨時建物ありとあらゆる現場や素材に応用可能な建築のシステム、難しい解析や分析を必要としない、実体験から具体的に構築方法を思案していくことができる、フラーが生み出した人類の新しい知恵です。

カーでウィチタでこだわりまくったフラーの「どこでもだれでもなんでも最小のエネルギーで最大の空間」という思想がとうとう花開いたのです。

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