やっぱり君が好き(36) | mori--coのブログ

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高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

Sっ気の和真。この日はアンナのアパートに送ってくれた。

「ありがとうございます。また金曜日に行きますね。おやすみなさい」

「また金曜日。アンナ、おやすみ」

突然の呼び捨てにビクッとする。恭太、泰輔以外からの呼び捨てには慣れない。違和感しか無い。『何?この気持ち悪さ。でも付き合っているから仕方ないのか・・・。』

平常心を装って

「おやすみなさい」と一言だけ振り向きもせず車から降りた。

アンナの部屋の明かりが付くのを確認してから車を走らせる。

「呼び捨てはマズかったかな?」少しだけ後悔をしながら家に着く。

アンナは、和真からの呼び捨てに気持ち悪さを感じながら過ごしていた。

「普通彼氏なんだから呼び捨てするでしょ?」

「分ってるんです。けど違和感しか無くて・・・。」

「やっぱり、今の子は分らん」

橋田さんが首をかしげながら、休憩室から出て行く。

その夜泰輔に電話をしていた。

「ねぇ、私って変?」

「急に何?」

出来事を全て話した。恭太と距離を置いていること、その間中学の先輩和真と付き合うことになった事。

「アンナ。かなり変。二股を堂々としてるってすげー(笑)」

「恭太が、他の人と付き合ってもいいって言うから、中途半端な関係だった先輩と付き合うことにしたんだよ。変かな?」