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今日より明日

いつか誰かに曲をつけてほしい歌詞の卵を書いていきます。制作の裏話はXに書いています。

どこまでもどこまでも登り続けてきた
登ることがすべての目的でそれ以外は考えられなくて
いつまでもいつまでも思いづつけてきた
思うことが明日を作るそれ以外は考えられなくて

あるとき気がついた
登る力が尽きつつある
思う心が涸れつつある
下り坂が見えてきた

このまま下れば楽かもしれない
もう何も得られないけれど
このまま下れば幸せかもしれない

もう期待はできないけれど


下り坂の誘惑に今は耐えようとしている

でも果たして登ることが正しいのだろうか

下ることは負けを意味するのだろうか

さあ果たして私にはなにが残っているのだろうか


下る勇気ができたなら

迷うことはないのかもしれない

人生を広げすぎたのなら

身の丈に畳んでいくのがいいのかもしれない



 


緩やかに立ち上がった春の日に

一番の作り笑顔で臨むことにしよう

だれもいない公園にたどり着いて

それでも今日の日をだめにしないよう


相変わらず名前も知らない鳥はさえずり

気がついたように枝から枝に飛び移る

誰にも会わないことを言い訳にしたり

それでも明日はなんとかなると思っている


騒がしい毎日を抜け出してきて

いろいろな言葉のトゲを全身に浴びて

ちょっと疲れてしまって

今日は一日サボると決めて


穏やかに佇んだ春の日に

ふさわしい表情を作ることにしよう

だれもいない公園にたどり着いて

それでも今日の日が意味のあるものになるよう







 

 桜の季節に

 

    

桜の季節に出会ったの

いまでもときどき思い出す

桜の花びら見ていたら

あなたが同じ姿でいた

 

桜の季節に出会ったの

それからいくつも違う花

一緒に見る日を重ねては

同じように瞳輝いた

 

花びらが風に誘われて

枝を離れればもう戻らない

どこに行くのかどのように舞うのか

誰と会うのか誰と過ごすのか

 

突然強い風が吹いて

一斉に花吹雪もう勢いは止まらない

ぼくの知らない風景を見つけたのか

君はどこに行きどこで暮らしているのか

 

桜の季節になるたびに

いまでも必ず思い出す

いつまでも続く音楽は

やはりないのだと思い知った

 

桜の季節がすこしだけ

輝くばかりでなくなって

桜の花びら目で追って

どこに行くか見届けてみた

 



狭すぎる校庭に慣れてしまった私には

明日からの毎日が不安で仕方がない

小さな世界の中で育んだ友情は

それでもだれにも負けない


煩すぎる教室に慣れてしまった私には

明日からの世界が心配でたまらない

沈黙の中で常に争う日常は

いまから大変心もとない


私があした歩く道に
あなたはいないことを思う
私があした降りる駅に
あなたの姿は見えないだろう
私があした見る景色に
あなたはそのなかにはいないだろう

暖かすぎる教室に慣れてしまった私には
明日からの日々が見えなくてしょうがない
大きな都会の真ん中での生活は
いつかは慣れてしまうに違いない

忘れた頃に訪れる

先触れもなく突然に

たとえばそれは春の蝶

気づけばあたり一面に


忘れたことも忘れてる

振り返りもなく唐突に

たとえばそれは飛んでくる

桜の花びら方々に


忘れたことも忘れることも

思えば私の守り神

記憶の荷物抱えては

どこも行けないこの我が身


忘れることに傾いて

忘れたくないことも捨て

坂を下っていく身には

むしろ嬉しい忘れぐせ